コロナのニュースを見ては深いため息をつく。
国内の感染者が連日1000人を超え、東京ではまた過去最多を更新する。感染者が増加して、急ぎ対応する、その繰り返しに辟易してくる。
「経済と感染予防」、「アクセルとブレーキを同時に踏む」、人はそんなに器用ではないのかもしれない。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということなのだろう。
そろそろ何かを学んだ方がほうが良いのかもしれない。メッセージや伝え方に工夫がない限り、いつまでも同じことを繰り返すことになってしまうのではと危惧する。
感染拡大する英国北アイルランドでは、住民400万人強に対し、同居家族以外と屋内で会うことを禁止する措置を再び導入したとブルームバーグが伝える。感染再拡大を抑制するための措置だという。
「ただ、よくないと思っていることは、コロナ(の感染拡大防止策)と経済活動が対立しているかのようになっていることだ」。
「両方ともやらないと、生活は破綻するし、ステイホームだけじゃ人間、生きていけない」
規範がないと自由もない
たぶん、コロナの第二波、第三波はあるだろうし、こういう感染症みたいなものが(コロナとは別に)また来る可能性もある。
日本の場合はそれに加えて、台風とか地震とか原子力(発電所の事故)とか災難ばっかり。
そのときに備えて、政府として、業界として、個人として、それぞれ、自分としてこうやって生きるという規範を求めておいておかないといけない。 (出所:朝日新聞)
同じことを言っているのかもしれないが、柳井さんが言うと、なぜか説得力があるように聞こえる。
「経済と感染予防を両立させる」のではなく、「両方ともやらなければならない」。
まずは、店舗の感染予防を金をかけても徹底的にやる、その上で、売上げを追う、ビジネスを成立させるということであろうか。
感染予防の進捗で、ビジネスのやり方を調整する方がいいのかもしれない。
「ガイドラインに沿って経済活動」では、経済ばかりが優先されて、今日の感染状況ということなのだろう。
「気候危機とコロナの感染拡大対策は、トレードオフの関係にはない」。
「2つの危機は根っこでは、同じ問題を引き起こしている。
それは人間社会が自然界との付き合い方を間違えてしまったということだ。
その結果が温暖化、貧困、水、感染症問題といった形で顕在化している」と東洋経済オンラインのインタビューで語るのは、気候変動イニシアティブ(JCI)の末吉代表。
どの危機も本当に被害を受けるのは、一般の人々だ。
こうした人たちに社会構造の一部分を担ってもらっていたからこそ、社会が成り立っていた側面もある。今度のコロナ危機でも一目瞭然だと思う。
病院関係者や警察、消防、レストランで働く人たちが頑張っていたから社会が成り立っていた。そして、彼ら自身もコロナ問題に直面する当事者であることを忘れてはいけない。 (出所:東洋経済オンライン)
7月31日、厚生労働省がマスクとアルコール消毒液の転売規制を8月中にも解除すると発表した。
加藤氏は同日の閣議後記者会見で、「需給の逼迫が解消されれば、解除すべき性質のものだ」と説明。その上で、「高額転売が横行して製品の購入が困難な状況になれば、ちゅうちょなく転売規制の再実施を検討する」と強調した。 (出所:JIJI.COM)
Newspicksに、誰かが「壁にあたっても走り続ける暴走機関車」と書いていた。
うまい表現かもしれない。
首相のマスクが変わったようだ。
「同じ布製だが福島県で作られたもので、復興支援の意味合いがある」と時事通信が伝える。
何か心変わりがあったのだろうか。何かメッセージがあるのかと勘ぐる。
長く続けていたものが急に変わると邪推したくなるものだ。
日々のブリーフィングなどできちんとメッセージを発した方がいいと思う。
「できる範囲で楽しむ」とある人がテレビのインタビューで答えていた。
こう感染拡大が続くのであれば、何事もそういう考え方の方がいいのかもしれない。