Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

経済3団体の新年会は自粛ムード、みなの願いはただひとつ「賃上げ」

 経済3団体の新年会が開催されたそうですが、能登半島地震羽田空港で起きた事故を受けて、金屏風前の出迎えやアルコールなどを自粛、祝賀ムードはなかったといいます。また、経団連の十倉会長は、被災地支援を呼び掛けたそうです。

「極めて重要な1年」、賃上げの流れ後戻りさせず成果を形に-首相 - Bloomberg

 この新年会に参加した首相は、「所得と成長の好循環が本格的に動く新しい経済ステージに向けて、物価上昇を上回る所得増を実現しなければならない」と語り、経済界に対し、力強い賃上げへの協力を要請したといいます。

 

 

 新年会後、記者会見に臨んだ経済3団体の代表も口をそろえて「賃上げ」に言及し、デフレからの脱却に取り組む姿勢も表明したようです。

 政府、日銀、経済界、そして、労働界、みなが願いをひとつにしているようです。これなら期待以上の賃上げが実現できそうです。それともいつものように蓋を開けたら、掛け声だけで終わっていた、そんなことにならないことを願うばかりです。

 大企業の一部は賃上げを表明し始めています。中小企業での賃上げがどこまで進むのかにかかっているようです。

日本企業が抜け出せなくなった貧乏"症"の正体 いつのまにか儲からない事業が氾濫している訳 | 経営 | 東洋経済オンライン

 掛け声で雰囲気を作り出すことも重要なのでしょう。現実、どこまで賃上げが進むことになるのでしょうか。実現する手段を見出し定着させ、これを常識にしていくことはできるのでしょうか。

 目標を定めて頑張ったのに、努力が空回りして違う方向に進んだり、結果がでないこともあるのでしょう。今、何が必要なのか、それを見極めることが肝要なはずです。

 自然には自己治癒力があるといいます。企業もまた同様で、機転を働かせ、ちょっとの工夫でそれを回復させることができることもあるそうです。

 

 

 ユニクロも賃上げに積極的な企業のひとつなのでしょうか。柳井社長は、会社を飛躍させようとするのなら、根本的に前のことを否定しないといけないといいます。同じ方法を繰り返していれば、飛躍どころかどんどんダメになっていくといいます。

栗山英樹 × 柳井正 「世界一を目指す」ためのリーダー論とは | NHK | ビジネス特集

仕事をどういうふうに変えたらいいのか。組織も全部それによって変えて、自分ができることと、全員が協力しないとできないでしょう。(出所:NHK

 もう全部を別会社のように変えていかなければならないと柳井さんはいいます。

 さてどれだけの企業がこれまでの常識を変えて、持続的な賃上げを実現することができるのでしょうか。

経営は科学だ。事実に基づいて分析すれば必ず正しい答えが出せる」――成長期から成熟期に移ろう日本に、海外コンサルティングたちがこの言葉を投げかけたそうです。

 この時期、真面目に経営に向き合った企業だけがその後伸びることになったといいます。言い古された言葉にも聞こえますが、そこにヒントがあるように思います。

 

 

「参考文書」

経済3団体の新年会 祝賀ムードは自粛 地震被災地を支援の考え | NHK | 令和6年能登半島地震

『会社という迷宮』石井光太郎氏と語る、経営の本質―その1 コンサルティングとは何か。 - Executive Foresight Online:日立

ファーストリテイリング柳井正会長「世界で賃上げ」 企業成長に直結 - 日本経済新聞