あんまり評判がよくないと思っていた自販機のサブスクが始まってしまったんですね 🙄
地球環境のことはさておき、流行りのサブスクに飛びついて、はじめてみましたと思えて、どうも好感が持てません。
(9月24日追記)
こういう若い人たちの意見を大切にして欲しいと思うです。
自販機の定額制サービスが来月から開始。あなたはそのニュースを聞いていいじゃん🙂と思いましたか❓
— Climate Youth Japan (@ClimateYouthJp) September 23, 2019
CYJメンバーで🇩🇰デンマーク留学中のひかりが「なぜ私たちが #自販機サブスク に違和感を持つのか」を解説📕 #マイクロプラスチック #わたしたちの北欧がたり
https://t.co/Jouy5TdNKM
JR東日本ウォータビジネスとはこんな会社のようです。
「持続的成長に向けた新機軸施策への取り組み」の中に自販機ビジネスもあるようです。確認はしていませんが販売圏内が限られていそうだから、流行りものに飛びつきたくなるのでしょうね。それよりはJR東日本のサスティナビリティの会社になる手もあるのではないでしょうか。折角、いい取り組みもあるのだから。
www.jre-water.com
サブスク2.0
サブスクも進化していて、最近ではサブスク2.0というらしい。自販機みたいな、いわば消耗品の定期購入は、従来のサブスクスタイルの1.0。
最近になって急に拡大しつつある新しいサブスクモデルは、有形商品を扱っているケースが多い。その点で、駐車場の月極め契約など、以前から存在するサブスクモデルとは大きく異なっている。新しいサブスクモデルには三つのポイントがある。
一つ目は、「メーカーの参入」だ。従来のサブスクビジネスを運営するのは小売・サービス業が主であった。これに対し、近年では大手メーカーの参入が相次いでいる。
二つ目は、サブスクに「シェア」の概念が組み込まれていることだ。例えば、車や衣類などの使い回しが可能な商品に関しては、顧客が好みや状況の変化に応じた商品を利用できるよう、商品をシェアするサービスが台頭している。
三つ目は、「個別カスタマイズ化」だ。AIやマスデータを駆使して顧客それぞれの好みを割り出し、それに応じてカスタマイズされた商品を顧客に個別に届けている。
消耗品の定期購入など、従来のサブスクモデルを「サブスク1.0」とするなら、こうした特徴を持つ新サービスは「サブスク2.0」と言えるだろう。 (出所:本の要約サイトFlier)
平均継続率95% 高級バッグレンタルサービス
サブスク2.0について解説する本、『サブスクリプション2.0 衣食住すべてを飲み込む最新ビジネスモデル』に高級バックレンタルサービスのラクサスの紹介がある。
ラクサス・テクノロジーズが手がける「ラクサス」。これは、月額6800円(税別)で、エルメスやプラダなどの高級バッグが借り放題というサービスだ。会員の平均継続率は95%に達し、2015年2月のサービス開始時に加入した会員の半数以上が、継続利用している。つまり、LTV(顧客生涯価値)は今も伸び続けているというわけだ。
ラクサス
ラクサスのページを覗いてみる。「あなたがラクサスを使うと、焼却されるバッグが1つ減ります。」との文言。興味を惹かれて、ページを進めると、次のような文言が。
冒頭の鉄道会社とは大違いのような気がする。
ファストファッションの流行は、ひとを豊かにしたでしょうか。
モノを安く買うことは、人の技術を安くする。
つくり過ぎる社会は、捨て過ぎる社会へ向かってしまう。ラクサス。
それは、ブランドをシェアして守る愛し方。
偉大なデザイナーと技術者たちに敬意を持ち、メンテナンスしながら、その作品を大切に受け継いでいく。
そんなブランドとの付き合い方を、無理なくつづけていくために。もっと自由に、本物を持つよろこびを広げるために。
もっとスマートに、持続可能な社会をつくるために。
そんなファッションの愛し方こそ、世界をしあわせにすると思うから。
「共有」の普及
雑誌Forbesもラクサスと同じような見解を示す。
ラクサス利用者の環境意識を知ることはできない。もしかしたら、利用者の多くがラクサスのビジョンに気づいていないかもしれない。それでも、利用者はForbesが指摘する通りサーキュラー・エコノミーの入り口に招待されている。
消費者の一部は、ファストファッションの(人間と地球に対する)影響、あるいは使用しなくなったモノを捨てるということへの懸念を示している。だが、それでもやはり、新しいモノを試したい、インスタ映えするものを身に付けたいと考えている。
人気ブランドがレンタル・プログラムを提供すれば、消費者は衣類を大量に無駄にすることなく、こうした考えや願望に沿った行動を取ることができる。
責任ある消費者でありたいと考えるこうした人々の気持ちと、「循環経済」は密接に関わり合っていると考えられる
「サブスクリプション2.0」
衣食住すべてを飲み込む最新ビジネスモデル
本書の要点(出所:本の要約サイトFlier)
- 要点1:人口減少に伴い、新規顧客の獲得が難しくなり、所有から利用へと消費トレンドが変化する今日では、新たなマーケティング手法が必要とされている。
- 要点2:サブスク2.0で提供すべき価値は、「新しい消費体験」「圧倒的な利便性」「コスト優位性」だ。
- 要点3:サブスク事業成功のカギを握るのは継続率だ。継続率を高く保つためには、徹底した顧客目線を持つことが欠かせない。
- 要点4:顧客のデータをうまく活用し、サービスの細かいアップデートを行うことで、顧客・企業双方にとって素晴らしいサービスが生まれる。
サブスクリプション2.0 衣食住すべてを飲み込む最新ビジネスモデル
- 作者: 日経クロストレンド
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最後までお読みいただきありがとうございます。
(参考)
サブスクの仕組みをうまく使うと、クレーマーを無理に相手せずに済むらしい|徳力基彦(tokuriki)|note