Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

サブスク疲れか、ネットフリックス解約急増、でも家庭での脱炭素推進にはサブスクか

 

 GW ゴールデンウイークが近づいてきました。久々の行動制限なしです。感染拡大に注意は必要ですが、明るい気分になります。

 サブスク疲れとの言葉を聞くようになりました。コロナ渦の中、様々なサブスクリプションサービスが立ち上がり、その利用が増えたからかもしれません。

 物価が世界各国で高騰を始め、出費を抑えようと思えば、積みあがった定額制サービスサブスクのコストを見直すことは自然なことなのかもしれません。米国では、成人の3分の1以上が過去6カ月間に定額制サービスを解約した経験があるそうです。不要なものは見直されることになっていくのでしょうか。

 

 

 その代表格が動画配信サービスのNetflix(ネットフリックス)のようです。今年に入って最初の3カ月間で総計20万人にのぼる人が解約し、第2四半期(2022年4~6月期)に200万人の契約者を失う見込みのようです。その理由のひとつにウクライナ危機があるといいます。インフレの高進に加え、ロシアでのサービス停止により、70万人のロシア人アカウントを失うことになるといいます。

優等生に異変?急速に進む「Netflix離れ」のなぜ | The New York Times | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース

アメリカでは加入者の解約率が37%に達し、コストの問題や新しいコンテンツがないことを理由に解約しているといいます。

アメリカ、およびカナダで60万人の加入者を失っているが、これは主に直近の値上げが原因であるとしている。アジアは、日本、インド、フィリピンなどで加入者を増やし、成長を見せた地域となっている。(出所:東洋経済オンライン)

 コロナが収束に向かい、自由に行動できる時間が増え、そこに値上げラッシュが加われば、こうした動向になるということでしょうか。

 

 

トヨタ初の量産EVはサブスク限定

 そうはいっても、まだまだ新たなサービスが立ち上がっているようです。

 トヨタは今年に発売する、初のEV電気自動車「bZ4X」を、国内では当面、定額課金 サブスクリプションサービスに限定するといいます。販売をせず、サブスク限定とは英断だったのではないでしょうか。

トヨタ初の量産EV、「日本はサブスク限定」の狙い: 日本経済新聞

 この理由を、「車両価格の高さや充電施設の少なさもあるようですが、一番の理由は3年もしくは5年後の売却価格(残価)の安さにある」と、日本経済新聞は指摘します。

 一般に、EVの残価率は低く、車両価格に占めるバッテリーコストの割合が高く、劣化しやすいためだといいます。

(写真:トヨタ自動車

トヨタは、消費者抱くであろうEVの残価率の低さという不安を解消するためにサブスクを選択したのではないかといいます。折角、高額なEVを買っても、乗り換えるときに思った値段で売れないのであればショックになります。必然、サブスクという選択になるのでしょうか。

環境省が始めたサブスクの省エネエアコン普及モデル事業

 環境省が、サブスクリプションを活用した省エネエアコンの普及促進モデル事業を始めるそうです。高齢者が熱中症で死亡するケースが増え、エアコンが使用されていないことが背景にあるようです。

 このモデル事業にパナソニックと栃木県鹿沼市などの共同体が参加するといいます。

環境省「サブスクリプションを活用したエアコン普及促進モデル事業」において栃木県鹿沼市、トラストワン株式会社、パナソニック コンシューマーマーケティング株式会社との包括連携協定を締結 | プレスリリース | Panasonic Newsroom Japan

 モデル事業ということもあって、栃木県鹿沼市在住が条件になるようですが、最新の省エネエアコンが1800円/月から利用できるといいます。省エネエアコンへの転換利用が促進されるのでしょうか。もう少し安く設定してもよいようにも感じます。

 家庭での脱炭素推進にサブスクという選択肢が拡大していいのかもしれません。