9月26日 、花王から『未来に向けた「花王グループの新たな挑戦」 ESG経営に大きく舵を切る』の発表があった。この発表会に冒頭に登壇した澤田社長は、ESGを重要視していくと語った。
花王は、2019年4月22日に公表していたESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」を具現化させ、本格的に活動を始めていくという。これまでの“よきモノづくり”から、“ESG視点でのよきモノづくり(ESGよきモノづくり)”へと変更するとした。
発表された内容の概略は、プラスチック循環社会に向けた「リデュース/リサイクルイノベーション」と、quality of life;クオリティ・オブ・ライフの向上等に寄与する「ソーシャルイノベーション」になる。残念ながら項目の羅列で、具体的な実施時期、目標とする指標値などの発表はなかった。
●「プラスチック製アイキャッチシール」全廃へ
商品貼付しているプラスチック製アイキャッチシールの全廃、プラスチックごみとCO2排出量の削減を目指すとのこと。実施時期の発表はない。
花王はよりESG経営を重視するとしたが、「環境」での取り組みは海外消費財メーカに比べると出遅れ感があることは否めない。容器の薄肉化、つめかえの促進、濃縮化、大容量化の継続的推進というが、すでにどのメーカも実施していることで新鮮味に欠ける。自らのパーパスを明確にしていくことが必要ではないであろうか。
株式市場の優等生である花王の環境面での追撃がはじまるか。
「参考資料」
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