Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

連騰する日経平均株価、現実社会とのギャップ

 日経平均株価が連日の高騰し、好調さを維持しているようです。能登半島地震の影響で、日銀が大規模緩和策を継続せざるを得ず、円安傾向が続き、それによって企業の業績改善が見込めるためといいます。

 支援が十分に行き届かずに被災地では多くの人が厳しい状況下に置かれています。それが故、金融政策の修正を躊躇する。その結果、株価は好調..... 理解はできますが、良心の呵責にも苛まれそうです。義援金などによる支援しかないのでしょうか。

 

 

疑惑

 こんなときに、テレビやネットが明るい話題を提供できればよいのでしょうが、なかなかそうならないようです。松本人志さんを巡る疑惑は、大きな混乱を招く事態に発展していきそうです。

松本さん番組スポンサー表示やめ アサヒビールとサントリー | 共同通信

 これまで見て見ぬふりできたことも、今ではそうできず、スポンサー企業もアクションせざるを得なくなっているようです。テレビ局もその意向は無視できません。

英国でも冤罪事件

 英国では富士通が問題が起こした問題が再燃し、議会証言を求められることになりそうだといいます。

富士通は賠償負担する必要、郵便局えん罪事件で責任判明なら-英政府 - Bloomberg

 富士通は、勘定系システム「ホライゾン」を2000年前後から英ポストオフィスに提供しはじめ、このシステムの欠陥により、「サブポストマスター(民間受託郵便局長)」と呼ばれる英郵便局管理職が窃盗の罪を着せられ、数百人が破産したり収監されたりし、何人かは自ら命を絶つ冤罪事件があったそうです。このスキャンダルの公的な調査によって責任が認められた場合、富士通は補償を行う必要があるといいます。

 ショッキングなことであると同時に、やはり富士通なのかとの印象もあります。

 高い品質で名をはせたメイド・イン・ジャパンの神話ももう遠い過去のことになったのだとつくづく感じます。

 

 

 多方面において立て直さなければならないことが多そうです。どれだけ問題の本質に近づいて改善を進められるのか、それが求められていそうです。しかし、本質を見ずして、表面だけの改善が横行するから、何も変化しないまま終わってしまうのでしょう。それがさらなる遅れとなって、衰退を加速させていくのでしょう。

【Web特別寄稿】日本が「高賃金化」を達成するために必要な4つの仕掛け | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

今のコンサルタントには、自分が持っている薬を売る薬剤師タイプが多い。ですが、本当の意味でのコンサルタントは医師タイプだと。いきなり薬を処方するのではなく、患者の話をよく聞いた上で病根を探り、治療法を考えていく。(出所: Executive Foresight Online:日立

 これはコンサルに限った話でないような気がします。色々便利に使える道具は増えたけど、問題の本質を見ずに道具ばかりを使うから、おかしなことになって、いつまでも問題は解決されず、いつまでも同じような問題が繰り返してしまうのでしょう。いつになったら負の連鎖が止まることになるのやら。

 

 

「参考文書」

英郵便局スキャンダル、被害者救済に新展開 富士通は下院で証言へ - BBCニュース

『会社という迷宮』石井光太郎氏と語る、経営の本質―その2 主観の回復。 - Executive Foresight Online:日立