ローマ法王が今日来日される。
法王は、訪日前の18日にメッセージを発表、今回の訪日のテーマを「すべての命を守るため」としているそうだ。
「皆さんの国は戦争がもたらす苦しみについてよく知っています。人類の歴史において核兵器による破壊が二度と行われないよう皆さんとともに祈ります」と述べられたそうだ。(出所:NHK)
貧困や内戦、地球温暖化など地球規模の課題についてご関心をお持ちのようで、率直に話し、ときに自ら現場に赴く行動力があるそうです。
1936年にアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで、イタリア北部から移住した家族に生まれ、現在82歳です。年前、高齢による体力の衰えを理由に退位したベネディクト16世のあとに266代目の法王に選ばれました。中南米の出身者としてもイエズス会からも初めての法王です。
就任の際には貧しい人のために尽くした中世のイタリアの聖人、「フランシスコ」を名前に選び、貧しい人たちのための教会を目指す考えを示しました。
気さくな人柄やユーモアに加え住まいをこれまでの法王が暮らしてきたバチカン宮殿ではなく聖職者の宿泊施設であるサンタマルタ館を選んだり、昼食時にはビュッフェスタイルの食堂でほかの従業員らと列に並んだりする姿が話題を呼び、「人になった法王」とも評されます。(出所:NHK)
「若者たちの力に」
フランシスコ教皇に2度面会した聖心女子大学学長高祖敏明さんのローマ法王の印象を「やさしくて自然と笑みがこぼれてくるような、非常に温かい印象の方でした。昔からの友達のように迎えてくださったので、お目にかかった時から打ち解けることができるような感じがしました」とNHKは紹介する。
高祖さんは「フランシスコ教皇は、『すべての命を守るために』とおっしゃっていますが、環境問題、核兵器や平和の問題、死刑廃止の問題、行き過ぎた経済の問題など、すべての行動がそのことばに集約されていると思います」と話しました。(出所:NHK)
『フランシスコ教皇出身のイエズス会は、若者教育は世界の変革だとしています。現代の世界から未来に向けたメッセージを発せられると思いますので、それが若者たちを鼓舞して自分たちも世界に向けて頑張っていこうという力になってほしい』と高祖さんの言葉をNHKは紹介する。
「私たちは創造神から庭園として地球を受け取った。その地球を、次の世代に荒れた状態で渡すわけにはいかない」
’IDEAS FOR GOOD’は、ローマ法王が、石油メジャーのExxon Mobil、BPなどの重役達をバチカンに招集し、クリーンなエネルギーへの転換を推し進めるよう彼らに求めたことを紹介する。
石油関連企業に対してローマ法王が繰り返し求めたのは、「化石燃料への依存をやめ、効率が良く、かつ汚染の少ないエネルギー源の利用量をより増やすこと」だ。それは「新時代の均衡」への挑戦である。そして世界が気候変動に立ち向かい、社会的公正を推し進めるため、エネルギーミックス(多様なエネルギー源を組み合わせて電力の安定供給を行うこと)は必要不可欠であると述べている。(出所:IDEAS FOR GOOD)
ローマ法王も気候変動に危機感を持たれ、自ら行動されているとの印象を受ける。
今回の訪日でローマ法王が語られるメッセージはどのようなものになるのであろうか。フランシスコ ローマ法王の言葉が、1人でも多くの若者の力になればと願う。
★ローマ法王のスケジュール
【11月23日 午後】
▽タイから東京に到着【24日 午前】
▽東京から長崎へ移動
▽爆心地公園で核兵器廃絶に向けたメッセージ
▽西坂公園で日本26聖人に祈り【24日 午後】
▽長崎県営野球場でミサ
▽広島へ移動
▽平和のための集会でメッセージ
▽東京へ移動【25日 午前】
▽東日本大震災の被災者と面会
▽天皇陛下と会見【25日 午後】
▽東京ドームでミサ
▽安倍首相と会談【26日 午前】
▽上智大学でスピーチ
▽東京を出発しバチカンへ(出所:NHK)
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「参考文書」