年末も近づき、恒例の「今年の漢字」に「令」が選ばれ、「今年の人」にグレタトゥンベリさんが選ばれた。
ひとりの少女が始めたストライキが、国境を越え大きなうねりになった。「大人たちが築いてきた今までの無秩序な文明」を批判する彼女の言葉に共感が集まった。当然、彼女への批判も生じる。そのひとりがトランプ大統領だろう。その批判にさりげなく、毎回ウィットに富んだ反応が微笑ましい。
Greta Thunberg
@GretaThunberg
A teenager working on her anger management problem. Currently chilling and watching a good old fashioned movie with a friend.
Forbesが、最近のCO2排出状況を報じる。CO2をもっとも排出するのは中国で、米国が2位。米国が2005年比で12%以上CO2を削減、逆に、中国は54.6%排出量が増えているという。1人当たりのCO2排出量は米国が16トン、中国が8トンだそうだ。
( 日本の排出量は5位、2005年比で10%ほど減少している)
国際的な評価は、非協力的な米国、協力的な中国。
中国はこの間、風力発電や太陽光発電、電気自動車(EV)に多額を投資。それは肯定的に報じられてきた。ただ、実際には中国の二酸化炭素(CO2)排出量は、その他の各国を圧倒している。そして同時に、猛烈なペースで増加している。(出所:Forbes)
トランプ大統領に同情することはないけど、 数字だけ見れば、イラつく心情も理解できなくもない。
全世界に広がったようにみえたグローバル気候マーチのストライキも中国ではなかったとWikipediaには記載されている。
中国では政府公認の抗議は行われませんでした。 中国青年気候行動ネットワークの報道官であるZ小文は、「中国の青年には独自の方法がある」と述べ、アクションを実行。 9月21日に北京でいくつかの中国の若者がゴミを拾いました。 (出所:Wikipedia)
その中国と米国が貿易交渉の第1段階に合意した。
ともかくよかった。覇権争いより重要なことがあるはずだ。
国家という枠を超えた世界が見たい。もうそろそろ変化しようじゃないか。そうなれば、グレタさんの「今年の人」ももっと意義深くなっていく。
“Well I am telling you there is hope. I have seen it.
— Greta Thunberg (@GretaThunberg) 2019年12月11日
But it does not come from governments or corporations.
It comes from the people.”
Here’s a small part from my speech today at the #cop25 in Madrid. pic.twitter.com/Dg8pz969yS
「参考文書」