Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

【ヘルシーな消費行動】違法行為排除にも役立つトレーサビリティ

 

 新型コロナウィルスのことが気になる。対応のまずさもそうであるが、世界にモノを供給している中国サプライチェーンの混乱のことも心配になってくる。

 ニンニクや皮むき加工されたタマネギなど中国産の野菜の輸入が急減し始めているようだ。 

現地の加工工場の稼働が落ち、輸入量が通常に比べ7割減った流通業者も出てきた。在庫がなくなるのを見越し、国産タマネギを確保する動きもみられる。中国産が大半を占める輸入ショウガの卸値も、東京市場で平均5%ほど高くなった。(出所:日本経済新聞

  外食産業は中国産野菜に頼っているケースが多いようだ。現状は在庫もあって品薄感はないとのことだが、中国からの輸入減が長引けば、国内産に切り替えていくのかもしれない。野菜の価格高騰にもつながっていくのだろうか。

 

 食糧のことは生活に密着するだけに関心が高くなる。こうしたことを目の当たりにすると、地産地消できるものが増えればいいなと思う。

 地元のモノがあれば買うようにしているけれど、買えるものは限られている。どこか他の地域で作られるものに頼るしかない。その地域で何か災害が起きれば、何かしらの影響がでる。 

 

 

アフリカの飢餓問題

 アフリカ南スーダンでは、バッタが大発生し、飢餓問題に発展する恐れがあるという。

内戦に続き干ばつと洪水に見舞われている南スーダンでは、バッタの飛来が壊滅的な状況をもたらす恐れがある。同国では人口の60%に当たる600万人がすでに深刻な飢餓に直面している。(出所:AFP BBニュース)

www.afpbb.com

 

 国連WFPが「2020年に危機的な飢餓状況に陥ると推測される地域」を公表している。バッタが大発生している南スーダンも含まれる。こうしたニュースを見ると心が痛む。 

Photo: WFP/ Marwa Awad

www.wfp.org

 

フェアトレード

 以前、スタバのバリスタに薦められて「スターバックス再生物語」という本を読んだ。その中に、フェアトレードのことが書かれてあった。アフリカのコーヒー豆産地の状況が綴られていた。興味をもって読んだことを思い出す。

 アフリカ・シエラレオネの内戦下で、紛争の資金調達のため不法に取引される紛争ダイヤモンドを題材に描かれた「ブラッドダイアモンド」という映画のシーンの記憶が蘇った。映画自体はフィクションだったかもしれないが、当時はそんな紛争ダイアモンドが存在していたのかもしれない。

 本を読んだ当時、スタバのフェアトレードのコーヒー豆は3%くらいだった。それが、今では、99%がフェアトレードのものになった。毎朝飲むコーヒーで、コーヒー豆農家の支援につながるのであればと思ったりもした。

 

 

 ネスレもカカオ農家を支援し、児童労働をなくす取り組みを続けている。お店に並ぶチョコレートの中にネスレがあれば、それを選ぶようにしている。消費が誰かの支援につながっているのであれば、持続可能な社会に一歩近づいていくのであろう。

そんな消費がもっと増えればいいと思う。

 

Tackling Child Labor 2019 Report

www.nestle.co.jp

 

ガーナ、コートジボワールで始まるカカオ農家の支援

 カカオ豆生産量で世界最大規模を誇るコートジボワールとガーナでは、カカオ農家の「所得適正化のための補償」を導入するという。国際価格の変動に備えた基金設置と備蓄管理により、国際価格の急落時に生産者を保護することを目的としているという。 

違法な児童労働森林伐採を防止するため農業センサスや農地の地図作成による管理強化、生産流通情報把握システムの開発を進めている。森林伐採については、今後5年以内に森林保護区内での違法生産をなくす構えだ

(出所:JETRO

www.jetro.go.jp

 

トレーサビリティ

「買い物は投票と似ている」という言葉があるようだ。

 商品のことをもっと知るべきなんだろうし、そのためには、企業はもっと商品情報を開示していくことが求められる。どこでどのように生産された原料を使い、どこでどのように生産したかを明らかにできるトレーサビリティも求められるということであろう。

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「参考文書」

www.nikkei.com

 

ja.wfp.org