Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

深刻化する気候変動の影響、揺れ動く社会情勢、価値観が変わるときなのか

 

 きな臭いことが多過ぎないかと憂慮しています。秩序をとり戻し、文化を楽しみ、平穏無事に生活していくことより大切なことはないはずです。そのためには世界がいつまでも平和でなければならないのでしょう。

 SDGsに精通し、それを希求することで、安寧なる世界を目指していけば、こんなにも乱れた世になるはずもないのにとも思うのですが、そうできないのが現実なのでしょう。

 理想と現実のギャップはいつまでも埋まることはないということなのかもしれません。その解消に努めようとするよりも、新たな問題を次々と生じさせるのだから、人間とは愚かなものだなとつくづくそう思ってしまいます。

 

 

 気候変動の影響を受け、パキスタンで大きな被害となった大洪水はいまだに尾を引き、二次災害としてマラリアなどが蔓延し始めているといいます。

焦点:パキスタン洪水の「二次災害」、被災者にマラリア急拡大 | ロイター

 ロイターによれば、WHO 世界保健機関が、パキスタン シンド州を中心に、水によって媒介される疾病の拡大による「二次災害」が差し迫っているとして懸念を表明したそうです。

 また、地元の州議会議員は、「過去に例のない豪雨・洪水を受けた疾病増大の規模を考えれば、人的資源が足りていない」と語っているといいます。

 世界が平和でないと、こうした危機に目が向けられることはないのでしょうか。

 数年間にわたり干ばつが続き、内戦も激化しているアフリカ東部でのソマリアでは2,200万人が飢餓寸前の状態にあるといいます。

浅井戸にしみ出た水で命をつなぐ、深刻な干ばつのケニア 写真15枚 国際ニュース:AFPBB News

 国連も、「アフリカの角)」と呼ばれるアフリカ大陸北東部地域の乾燥地帯に、この10年で2度目となる飢餓が迫っていると警告しているそうです。

 ウクライナ危機で深刻化した食糧危機の影響があるのでしょうか。こうした現実を見て見ぬふりを続けていていいのかと思ったりします。

 

 

 東京ガスが、オーストラリアに保有するLNG 液化天然ガスプロジェクトの権益の大半を米国の投資会社に売却すると発表したそうです。これらのプロジェクトで生産されるLNGの長期調達契約は結ばれており、権益売却後も調達価格や量に影響はないそうです。

東京ガス、豪子会社LNG権益の大半を米投資会社に売却 数千億円規模 - 産経ニュース

 売却で得た資金は主に国内外の再生可能エネルギー開発などに充てると記事は指摘しています。

 こうした取り組みは歓迎されるべきことなのかもしれません。ESG投資に適い、SDGsの一部に適合し、申し分ないことなのでしょう。

 ただ変化する世界にあって、このアクションで十分なのかとも考えるようになります。先駆的な企業だからという訳ではありませんが、プラスアルファのアクションが必要になってはいないでしょうか。

 国内政治が揺れ、社会情勢もめまぐるしく変化し、好ましからぬ状況が続いています。しかし、今は過渡期で、状況が変わる前触れなのかもしれません。

 価値観の変転が起き始めようとしているようにも感じます。そのタイミングがいつになるのか、また、何をきっかけにして動き出すことになるのか。様々なせめぎ合いが今起こっているのかもしれません。

 

「参考文書」

バイデン氏、核兵器による「アルマゲドン」のリスクは「キューバ危機以来」 - BBCニュース