また、米国で凄惨な事件が起きた。ウィスコンシン州で、黒人男性が背後から警官に複数回銃撃される事件がおき、市民による抗議デモが続いているという。
ウィスコンシン州の知事は、過剰な武器使用だと非難したという。BLM運動が再燃するのだろうか。
延期されたテニスの国際大会
大坂なおみさんもTwitterで抗議、出場していたUSオープンの前哨戦ウェスタン&サザンオープンを棄権すると表明した。
— NaomiOsaka大坂なおみ (@naomiosaka) 2020年8月27日
NBAやMLBでもボイコットがおき、数試合が延期になっているという。
AFPによると、大坂さんが棄権すると発表した数時間後、主催者は27日に予定されていた全試合を延期すると明かしたという。
主催者は発表文の中で「スポーツとしてのテニスは、米国でまたしても前面に押し出された人種的不平等や社会的不公正に対し、団結して反対の立場を取っている」と記した。
「全米テニス協会(USTA)と男子プロテニス協会(ATP)、女子テニス協会(WTA)は、8月27日木曜日にウェスタン&サザンオープンの試合開催を休止することで、この瞬間を認識することを決めた」「大会は28日金曜日に再開される」 (出所:AFP BB NEWS)
この対応を受けて、大坂なおみさんは棄権を撤回、28日に行われる準決勝に出場すると表明したという。
「私の発表とWTA・USTA(全米テニス協会)との長時間にわたる協議の結果、両協会の要請に応じて金曜日にプレーすることで合意した」と表明した。
「両協会は全試合を金曜日に延期することを申し出た。私はそれが(抗議)運動への関心の高まりにつながると考えている。WTAと大会の支援に感謝したい」と述べた。 (出所:AFP BB NEWS)
世界に存在する人権問題
中国はウイグル問題を抱える。
Business Insiderによれば、「新疆ウイグル自治区にある病院は、妊娠後期にある少数民族ウイグル族の女性を中絶させたり、ウイグル族の新生児を死亡させている」という。
中国はウイグル族の出生率を下げるために、強制的に避妊させたり、妊娠中絶を行っていると報じられてきた。 (出所:Business Insider)
耳を塞ぎたくなるニュースばかりだ。しかし、こうした現実から目を背けてはならないのだろう。
その米中は対立を深める。ロイターによれば、台湾を巡って米中間の緊張が高まっているという。
領空を侵犯した中国の戦闘機に台湾が地対空ミサイルを追尾発射する事態も発生しているという。米中両国による偶発的な軍事衝突発生への懸念が高まりつつあるとロイターはいう。
米大統領選の勝敗判定が紛糾する場合、米国と世界中の関心がそちらに集まることになり、そのタイミングが中国にとって台湾侵攻のチャンスになる。 (出所:ロイター)
あまり穏やかな話ではない。遠い国の話ではなく、すぐ近くでこうしたことが起きていることに不安を覚える。
お互いの違いを認め、尊重することはできないのだろうか。
過剰に反応すれば、対立を生むことになる。
ロイターによると、台湾の蔡英文総統が「すべての関係者が衝突のリスクを慎重に管理する必要がある。中国政府が地域の大国としての責務にふさわしい自制を続けると期待している」と述べたという。
総統は「中国が互恵関係に貢献する限り、中国と対話する用意がある」とした上で、中国は民主主義が台湾の将来を決めることを受け入れる必要があると述べた。 (出所:ロイター)
棲家を住みやすい環境にするために
人権は、SDGsの重要なテーマのひとつになっている。二項対立にすることなく、どの国も第一優先で解決して欲しい。
世界各地で争いが起きているその時も、地球や人類は、気候変動やプラ問題によって危機にさらされ続けている。新型コロナを含め、これらの問題は、ひとつの国では解決できない問題であり地球規模の課題になっている。
世界のあちこちで争いが起きる。
争う前に、人類の棲家である地球を守ることを考えて欲しい。そうすることで、違った何かが見えてくるかもしれない。
今日28日夕方、首相が記者会見するようだ。コロナ対策を含めて発言するようだ。
希望が持てる内容になることを期待したい。