Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

ウクライナ情勢、進む円安、気になり出す日本の現在地

 

 ロシアによるウクライナへの戦争はいつになったら終わるのでしょうか。誰が戦いを止めることができるのでしょうか。今この世界は、ゼレンスキー大統領とプーチン大統領によって、運命を握られているかのようです。

 ゼレンスキー大統領は欧米に支援を求めて、ウクライナの国民と領土、そして主権のために戦い、一歩も引き下がる様子をみせません。

 一方、プーチン大統領は欧米を敵に回し、中国に歩み寄り、支援を請うているようです。

ロシアが中国に軍事・経済援助要請か ロシア軍はポーランド国境近くを空爆 ウクライナ侵攻18日目 - BBCニュース

FTによると、ロシア政府はウクライナで使う軍事機材の提供を中国に求めた。匿名の複数米政府筋の話として、ロシアはウクライナ侵攻開始からずっと中国に支援を要請しているとFTは伝えた。米政府筋は、ロシアがどのような機材を求めているかは明らかにしなかったという。さらに同紙は、中国が支援提供に向けて準備している可能性もあると伝えた。(出所:BBC

 

 

 ロシアに包囲されているウクライナ南部の街マウリポリでは食料も水も底をつきそうといいます。多くのウクライナ国民が戦火を逃れ、近隣諸国に避難し、その数は今も増え続けています。

 停戦交渉が進み、戦争が収束し、世界が新たな秩序を求め、努力を進めていくべきなのでしょう。

デフォルト

 長引く戦争による世界経済への影響が懸念されます。ロシアは対外債務でデフォルト 債務不履行を引き起こすかもしれないといわれています。

ロシアのデフォルト発生、世界的金融危機にはつながらず=IMF専務理事 | ロイター

 世界的な金融危機が起こることはないとの見方を、IMF 国際通貨基金の専務理事が示したといいます。

 一方、ロシア国民には大きな影響を及ぼす恐れがあるそうです。ルーブルの価値が大きく下がり、インフレが加速、海外からモノが入ってくる事も難しくなり、物価の安定が維持できなくなるといいます。

f:id:dsupplying:20220314144608j:plain

円安

 だいぶ円安が進んでいるようです。ウクライナ危機の影響でエネルギー、食料価格の高騰が危惧されています。輸入に頼る日本にとって、ここに来ての円安はさらに重石になりかねません。政府対応が後手に回っていないかと気になります。ロシアほどにひどい経済的な苦境に陥ることはないのかもしれませんが、同じように貨幣価値が大きくげらくするようでは、あまり芳しくない状況とはいえないように感じます。

 

 

「円で給料を受け取っている日本人の平均年収は、20年前の世界3位の水準から20位に転落した」とロイターは指摘します。

コラム:日本経済に痛撃、資源高騰による貿易赤字拡大と円安のスパイラル=佐々木融氏 | ロイター

そうは言っても、これだけ日本が割安になれば、新型コロナウイルス感染が収束したら日本に資金は流れ込み、円安の流れが多少は修正されるかもしれないと多少の期待は持っていた。

しかし、事態は逆の方向に動きそうだ。割安な日本に資金が流れる前に、エネルギーや食料という生きていくのに必要な根本的な物を買うために、割安となってしまっている円を日本人がさらに支払う必要が出てきてしまっているようだ。(出所:ロイター)

 この期に及んでも、それぞれの国がそれぞれの利害から行動しているように映ります。日本もウクライナとの連帯姿勢を示しながらも、国益を守ることに積極的に動かないと、この戦争の負の流れに巻き込まれてしまうのではないでしょうか。

 

「参考文書」

【経済コラム】ロシア国債 デフォルトか? | コラム 株・円相場 | NHKニュース

世界の食料価格、最大2割上昇も ウクライナ侵攻で=FAO | ロイター