Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

コロナと異例の夏、ニューノーマルのはじまり 

 

  1963年8月28日、米国で、ワシントン大行進があり、米公民権運動の指導者マーティン・ルーサー・キング牧師が、I have a dream(私には夢がある)と演説した。

  昨日28日、57年前にあったワシントン大行進を記念し、人種差別と警察による暴力の撤廃を訴えた大規模な集会がワシントンであったという。

 

 ロイターによれば、「コミットメントへの行進─われわれの首から膝を外せ」とのスローガンが掲げられ、リンカーン記念堂で参加者による演説が行われた後、約800メートル離れたキング牧師の記念碑までの行進が行われるという。 

jp.reuters.com

 

 今年5月、米国では、ミネアポリスでジョージ・フロイドさんの事件を機に「BLM ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大切だ)」をスローガンにした抗議活動が広がった。  

dsupplying.hatenablog.com

 

 

 国内では、昨日28日、安倍首相が記者会見で辞任すると公表した。持病が悪化、公務にたえられないという。自身の健康を犠牲にしてまで、公務を続けることはなかろう。回復に努めて欲しい。

 

 「異例の安定の終わり」

 朝日新聞によれば、AP通信が「短命政権が続いた日本での「異例の安定した時代」と、それがもたらしたトランプ大統領との強い絆の終わり」と評したという。

 スキャンダルの多かった政権であったように思うが、長続きした。様々な理由があるのだろう。

 

 コロナ対策では、アベノマスクや特別給付金の問題、Go To トラベルなど、批判も多く、足元では支持率も下落した。心労も重なったのではなかろうか。

 無理は禁物、治療に専念されればと思う。 

digital.asahi.com

 

 昨日、菅官房長官は記者会見で、ここ最近のサンマ漁の不漁について言及した。

 共同通信によると、サンマの来遊量が、過去最低の漁獲量を記録した2019年を下回り、低調に推移する見通しという。 

 菅氏は不漁の原因として「水温や海流の変化のほか、北太平洋公海での外国漁船による漁獲の影響もある」と指摘した。 (出所:共同通信

this.kiji.is

 

 大衆魚であった秋刀魚が高級魚になってしまうのだろうか。

 サンマばかりでなく、他のお馴染みの魚たちも漁獲が減っているようだ。

 時事通信によると、「乱獲による水産資源の枯渇を防ぐため、水産庁が新たに10以上の魚種に漁獲規制を設ける方針である」という。

 ブリ、ホッケ、サワラ、マダイ、ヒラメなどが候補だという。 

農林水産省によると、日本の総漁獲量(養殖を含む)は1984年の1281万トンをピークに減少傾向が続き、2019年は416万トンにとどまる。

海水温上昇といった海洋環境の変化などが理由

漁業資源管理に詳しい学習院大の阪口功教授は「後継者不足や水揚げ量の減少が続き、漁村の崩壊が懸念される。資源管理を行えば、長期的には漁獲量も大幅に増え、漁業者にもメリットがある」と話している (出所:JIJI.COM) 

www.jiji.com

 

 SDGsの目標14には「海の豊かさを守ろう」が上がる。水産資源の枯渇を防ぎ、海洋の豊かさを維持しつつ、持続的な漁業を支援していくそんな取り組みが必要なのだろう。

 

 消費者庁エシカル消費を勧め、認証ラベル付き商品の購入をそれに含める。水産物でいえば、MSC/ASC認証が該当するのだろうか。

 

 海のエコラベル「MSC認証」では、宮城県気仙沼市の「臼福本店」のクロマグロ漁が取得見通しとなっているという。こういう動きが増えれば、海の豊かさ、持続性は確保されていくのだろうか。

 

dsupplying.hatenablog.com

 

 

  「過去40年で東京など太平洋側に接近する台風が増えている」と気象研究所が発表した内容が気になった。

 東京では、この40年間で、台風の接近数が約1.5倍となっているという。その要因として、太平洋高気圧の西及び北への張り出しが強くなっていることの影響があるようだ。

強い強度の台風に注目しても接近頻度が増えていること、台風の移動速度が遅くなっていることも明らかとなりました。

その要因として、接近時の海面水温の上昇、上層と下層の風の差(風の鉛直シア)の縮小、大気中の水蒸気量の増加が、どれも台風の発達により都合の良い条件になっていること、さらに、偏西風が日本上空で弱まっており、これにより台風を移動させる風が弱くなっていることが考えられます。
今後、これらの変化と地球温暖化や気候の内部変動などとの関連について、詳細な解析を行う予定です。 (出所:気象研究所)  

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(日本付近の海水温 資料出所:気象庁「海面水温実況図」)

 

 気象庁の資料を見ても、日本付近の海水温が熱帯のように熱いままだ。

 

 

 昨日28日、台風9号がフィリピン近海で発生した。9月1日には沖縄に接近、そのころには中心気圧が925hPaになる予想だという。非常に強い勢力で予想される最大瞬間風速は70m/s。3日には九州に接近するおそれがあるという。   

weathernews.jp

 

 日本付近の自然環境も、気候変動の影響ですっかり変わってしまったように感じる。

 当面、この傾向は続いてしまうのだろうか。

 先日、気象庁が発表した3か月予報でも残暑が厳しいといっていた。

 

 「特別な夏」「異例な夏」がもう少し続くのだろうか。

  もう少し穏やかで平穏な環境になって欲しいと思ったりする。

 

   秋風が吹くころには、ニューノーマルが始まるのかもしれない。

  

「関連文書」

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