Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

続く酷暑、国境がない二酸化炭素やプラごみに対策を

 

 連日の猛暑にうんざりする。ニュースは熱中症の犠牲者の人数を報道し、適切な冷房の使用を促す。

 この猛暑に、二酸化炭素など温室効果ガスの排出による気候変動が影響しているといわれるのに、対策が進まないことに残念に思うばかりだ。全世界が協力して二酸化炭素の吸収にだけ集中して実行すれば、何年かあとの夏はもう少し過ごしやすくなるかもしれないのに、優先順位が上がってこないことに、ただただ疑問を感じる。

 

 冷房を使うことで電力需要が増えるのだろうけれども、増える需要を満たすために、石炭を燃やして電力を作り、さらに排出される二酸化炭素が増加するかと思うとやり切れない気分に陥る。

 どこかで、悪循環を断ち切らない限り、脅威を取り除くことができない。

 

 しかし、こうした問題は一国だけの問題としては解決されることはない。二酸化炭素には国境がないのだから。

 自国の経済だけを優先した政策立案自体がもう限界なのかもしれない。

 

 夏がやって来るたびに、熱中症の犠牲者が増え続けている。世界的な気候変動対策があって、その上での経済活動に変えない限り、人命が失われ続ける。

 

 

 

 

 プラごみ問題もまた同じような問題を抱える。

 どこかの国から海洋に流失したプラごみが海が漂い、どこか違う国の海岸に漂着したりする。そのプラごみは生態系に影響を与え、人体への影響も危惧されている。

 そればかりではない、バーゼル条約で規制されるはずのプラごみが違法に取引される現実もあるようだ。

 

 マレーシアのStar紙は、世界的なプラスチックス廃棄物取引において、違法行為が急激に増加しているという国際刑事警察機構インタポールが発行したレポートの内容を伝える。

 インターポールによると、プラスチックス廃棄物の取引に犯罪ネットワークが関与し、違法に取引ルートを変更し、非公式な方法で廃棄物管理をしているという。

 プラスチック廃棄物の不適切な管理は、インターポールが分析した257の取引の内、少なくとも52の規模になり、広範囲に及んでいるという。

 

www.thestar.com.my

 

こうした違法行為は現行の枠組みでは取締が難しいことなのかもしれない。 

誰が率先してこの問題を解決していくのだろうか。

 

 

 

 

  首相の後継者選びが始まる。何を基準に選ばれるのかがよく見えない。相変わらず、同じ顔触れで、変わらぬ政治ショーに失望する。いい加減、発想を転換してもらいたいものだ。

 対立構図を作ればわかりやすいし、支持を得やすい。仮想の敵を作ってそれに対策すること自体もう古臭い手法になってはいないだろうか。

 

 協調、協力することは難しいことだ。互いの違いを認め、尊重しない限り、協調は成り立たない。そこには多様性が問われる。

 目的を一にして、協調が成り立つのであれば、対立するよりは遥かに大きな果実を享受することができる。  しかし、その果実は独占されることなく、フェアに分配されなければならない。

 

 大きなビジョンや目的のもと、フェアな競争になればいいのだろう。出し抜こうなどではなく、モラルや倫理ある競争が求められているということであろう。

 

 今日も列島を猛暑が襲い、また誰かが熱中症の犠牲になる。その嘆かわしい現実だけが残る。

 

  

  ELLE girlが、ナイキの二酸化炭素と廃棄物の排出ゼロを目指す「Move to Zero」の取り組みを紹介する。少しばかり安堵する。

 

ellegirl.jp

 

 好きなものを選ぶことは大切なことだ。それがそのメーカを信認することになる。


 押しつけられるものに対しては、時として、選ばない、従わないという不服従もいいのかもしれない。

 そんな学びがあったように思う。

 

 

「関連文書」

dsupplying.hatenablog.com

 

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