Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

生花の販売を始めたユニクロ そのワケは

 

 何かに興味をいだくと、自分が納得できるまで調べたくなる性格なのだろうと思う。「サスティナビリティ」にはまったのは、イーロン・マスク秘密のマスタープランを読んでのことだった。色々と調べては、それまでの自分の雑学と組み合わせては、「サスティナビリティ」は何ぞやとか、イーロン・マスク、テスラがなぜこれほどまでにうまくいっているのかを探求してきたのだろう。

 それ以前には、アマゾンが初めて発売した電子書籍リーダー「キンドル」が気になり、アマゾンやジェフ・ベゾスのことを調べ続けていた。その時は、赤字で「キンドル」を売り続けるジェフ・ベゾスに興味を抱いたのかもしれない。

 当時、そうしたアマゾンを事例にして製造業のサービス化という言葉がもてはやされ始め、当然の帰結のように製造小売業SPA(speciality store retailer of private label apparel)のことが気になり、ユニクロにも興味を持ったりした。もうだいぶ前のことだ。

 

 

 これらの企業どれもが、その業界で世界一の地位を築きつつあることに、今頃になって気づいたりする。今朝、ユニクロのことを書いた日本経済新聞の記事を読んで、なるほどなぁと納得しつつ、そんなことに気づいた。

www.nikkei.com

生花販売を始めたユニクロ

 日本経済新聞の記事によれば、ユニクロが今年4月、コロナ渦の最中、横浜市に開業した「UNIQLO PARK 横浜ベイサイド店」で、生花販売が始め、その後、6月開業の原宿店や旗艦店「UNIQLO TOKYO」へと続け、11月26日の株主総会では、生花や書籍、文房具のほか「エアリズムマスク」など医療・衛生用品の販売などを定款に加えたという。

 

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 日本農業新聞によれば、衣類と同様に生活を彩る商材として試験的に導入し、「販売は予想を上回る」と手応えを得たという。常時10~20品目の花を並べ、一束390円、三束で990円のお手頃価格で販売するという。

 

 

顧客の声 VOC ボイス オブ カスタマ

基本は服屋。ただ同じ考えでできる物は他にもある」 (出所:日本経済新聞

  「顧客の声をもとに実現した商品は着実に増えている」と日本経済新聞はいう。

 エアリズムマスがその筆頭に挙げられるが、その他にも、高齢者や手術後の患者が着やすいように工夫した「前あきインナー」や、兄弟ブランド「ジーユー(GU)」の化粧品、それに「エアリズムシーツ」「ヒートテック毛布」の店頭販売も顧客の声を受けたものだと記事は指摘する。

地球上で最もお客様を大切にする企業

  もともとオンライン書店、ECで書籍販売することで始まったアマゾンも、徐々に扱う商材を増やし、今では買えないものはないくらいまでになった。そればかりでなく、AWSクラウドサービスを始め、物流も手がけ、さらに「キンドル」ばかりでなく、Alexaのための「エコー」を作りハードウェアも製造販売するようになった。

 今あるビジネスのすぐ隣にあるものを顧客の為に自分たちのビジネスに取り入れているのかもしれない。

 そう言えば、アマゾンのミッションは「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」だったように記憶する。多少いぶしがって読んだりもしたが、今になってみれば、この言葉に「偽り」がなかったということなのだろうか。

 ユニクロもアマゾンのようになっていくのだろうか。柳井社長も「売上高は問題ではない」と口にしているという。

不思議なことは、こうした企業が「サスティナビリティ」でも最先端を走っているということだ。

 

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