Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

カーボンニュートラルへ: アマゾンのEVトラックが走り出す

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 ジェフ・ベゾス氏が従業員に背中を押される形で、カーボンニュートラルの宣言を行なった。内容はAmazonの公式Blogに掲載されている。 

blog.aboutamazon.jp

こちらはアメリカ版 ジェフ・ベゾス氏の動画があります。

blog.aboutamazon.com

 

 

10万台のEVトラックを発注 低炭素製品やサービスの開発への投資

 Amazon ジェフ・ベゾス氏が「The Climate Pledge」に署名した。Amazonの気候変動対策が本格的に始まる。その中のひとつにEVトラック10万台の導入がある。

Rivianは米国ミシガン州プリマスに本社を置き、イリノイ州ノーマルに製造工場を擁する無公害電気自動車メーカーです。AmazonがRivianに投資した4億4,000万ドルの資金により、輸送機関の温室効果ガス排出量削減に不可欠な、電気自動車の製造を加速させることになります。この目標をさらに推進するために、Amazonは本日、電気配送車両の発注で過去最大となる10万台の電気配送車をRivianに発注したことを発表しました。この電気配送車は2021年より運用を開始し、新しく導入する10万台の電気配送車のうち、2022年初めまでに1万台を、2030年までに全車両を運用する計画をしています。その結果、2030年までに二酸化炭素排出量を、年間400万トン削減できると見込んでいます。(出所:Amazon Webページ Blog)

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(写真出所:Amazon.com Blogページ)

forbesjapan.com

 

 国連の前気候変動事務局長でGlobal Optimismの共同設立者であるクリスティナ・フィゲレス(Christiana Figueres)氏は次のように述べています。

「大企業が大胆な施策を講じることで、低炭素経済を支える新しい技術と産業の開発は大きく進展していくと思います。今回のAmazonの取り組みにより、他の多くの企業も脱炭素化を加速させることになるでしょう。Amazonがこのような意欲的な目標を設定し、その規模を使って大きな変化をもたらすことができるなら、他の多くの企業も同様のことができるはずであり、この課題に積極的に取り組むようになると期待しています。今後、多くの企業が気候変動対策に関する誓約に賛同することを大変楽しみにしています。」 (出所:Amazon Webページ Blog)

 Amazon.comは様々なサステナビリティの活動を行っている。

 

 Amazon.comでのサステナビリティ活動のまとめ

フルフィルメントセンターでの太陽光発電、シアトル本社での排熱利用など様々なサステナブルな活動が紹介されています。

blog.aboutamazon.com

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AmazonとP&Gのコラボで生まれる良いパッケージング Tide Eco Box

Amazon.comとP & Gのコラボによって開発されたEC用エコボックス

・プラスチックボトル→紙製の箱に。2次梱包が不要。パッケージ廃棄物の削減

・プラスチックが60%減、水の使用が30%少ない新しいTide Eco-Boxができました。

 新しいボックスも4ポンド軽量です。

blog.aboutamazon.com

 

 Amazon.co.jp 独自の取り組み

 新しい商品の受け取りサービスAmazon Hubを導入

Amazon Hubによりコンビニエンスストア、各種店舗、駅などで素早く簡単に商品のお受け取りが可能に。セルフサービスの「Amazon Hub ロッカー」と店舗スタッフの受け渡しによる「Amazon Hub カウンター」2019年中に、ファミリーマート小田急電鉄富士シティオ昭和女子大学東京海上日動火災保険、ecbo、りらく、大学生協事業連合などで200か所を超えるAmazon Hub からお受け取りが可能に。

Amazonは、引き続きより多くの中小企業や小売店などを含むAmazon Hubの導入に、ご協力いただけることを期待し、今後も引き続きお客様に商品をお届けする「ラストワンマイル」に関わる業界全体と協力・連携し、お客様のさらなる利便性向上を目指します.(出所:Amazon.co.jpプレスリリース)

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business.nikkei.com

 

まとめ

 Amazonほど誤解されやすい企業はないかと思う。大量の商品を大量のCO2を排出しながら届けているのだから。

 冒頭、「従業員に背中を押されて」との表現をしたが、長年積み重ねてきた実績と準備が無ければ、今回の宣言は出来ないであろう。

 Amazonの基本モデルは極めてシンプルな「Virtuous Cycle」と言われるもの。あくまでも追求するのは「顧客体験」。利益のすべては、次の顧客体験のために。効率的の追求はあくまで顧客と環境のためにといっているように、今回のリリースを読んで感じた。

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2019.09.27 追記

 リヴィアンは昨年、世界初の完全電動のピックアップトラックであるR1T Truckや、7人乗りの電動SUV車両のR1Sなどを発表し、フォードからの出資も受けているという。

 Forbesによれば、「仮にリヴィアンがアマゾンに10万台を納車した場合、現在は小規模なスタートアップに過ぎない同社が強固な基盤を築くことになる」と、調査企業ガートナーの運輸テクノロジー担当のMike Ramseyは述べたという。

フォーブスの取材にリヴィアンは、「現時点ではアマゾン以外の企業向けに、電動配送車を納車する予定は無い」と述べた。同社の広報担当者は、初期のユニットの納車が2021年になると述べた。また、アマゾン向けの車両の製造により、2020年後半に発売予定のピックアップトラック「R1T」と、SUV車両の「R1S」の製造が遅延することは無いという。(出所:Forbes)

forbesjapan.com

 

 

 Forbesはベゾス氏の言葉を紹介する。

「アマゾンは年間100億アイテム以上を配送している。これほどのスケールの企業が、パリ協定で定められた目標を10年前倒しで達成できるとしたら、他のどんな企業にとってもこの目標が不可能ではないことになる」と述べたという。 

トランプ政権は2017年にパリ協定からの離脱を宣言したが、米国の10州及び287都市と351の大学や企業らが、パリ協定が定める目標の達成に向けて努力している。アマゾンが掲げるClimate Pledgeは、2040年までに二酸化炭素(CO2)の排出量を実質ゼロにすることを目標としている。 (出所:Forbes)