Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

長引く緊急事態は変化の始まりになるのか

 

 JR東日本が「新幹線オフィス」の実証実験を始めたという。日本の電車の中といえば、携帯電話の使用禁止が当たり前であったが、車両限定ではあるが、新幹線車内でウェブ会議ができるようになるという。

 読売新聞によれば、車両内では、情報保護のため、周囲の音が聞こえにくくなる音楽を流すという。利用動向をみて今後のサービスを検討するそうだ。

www.jreast.co.jp

 

 

 新型コロナで様々な変化が起きている。

  

巣ごもり需要

 コロナで厳しくなる業界がある一方で、巣ごもり需要の恩恵を授かる業界もある。

 テレワークが急速に普及し始め、またリモート学習も始まり、パソコンやタブレットスマホまでが活況だという。また、家庭用ゲーム機も好調のようで、任天堂「スイッチ」が予想以上に売れ、ソニーのプレステ5も品薄と聞く。しかし、その多くは海外で作られている。コロナ前まではグローバル化が当たり前だったのだから仕方がないのかもしれない。www.bloomberg.co.jp


 歴史にifはないが、国内生産を継続できていたら、このコロナ渦も違った景色になったかもしれない。任天堂は生産の一部をシャープに委託したとブルームバーグが報じる。

 

半導体不足

 巣ごもり需要の拡大で電気製品が売れるようになったおかげか、その製品に使用する半導体が不足していると、どの業界も影響を受けているが自動車産業が深刻のようだ。各国政府まで動き、台湾に供給改善を要請する。かつて半導体王国と言われたりもしたが、今ではその多くを輸入に頼るようになってしまった。

www.nikkei.com

 国内半導体最大手のルネサスが台湾のTSMCに委託した生産の一部を国内生産に切り替えるという。電気代や材料調達費などがかさむが納期を優先したと日本経済新聞は伝える。

 

  

 

資生堂

 コロナ渦の影響で業績が悪化する資生堂が、パーソナルケア(日用品)事業をパーソナルケア事業(日用品事業)を譲渡するという。WWD Japanによれば、日用品事業には「ツバキ(TSUBAKI)」や「専科(SENKA)」「ウーノ(UNO)」など、売り上げ、知名度共に高いブランドが含まれるという。

www.wwdjapan.com

  日用品事業が国内向けに限られ、少子化による先々の市場縮小を見込んでの判断のようだ。コロナ渦が時間を早めただけのことかもしれないが、残念なことに思える。

 

延長

もっと早く収束するかと思っていたが、国内での最初の感染確認からもう1年以上経過した。第3波もようやく峠を越えたようだが、このまま収束していくのだろうか。

 政府が緊急事態宣言の延長を決めたようだ。これで仕舞になればいいのだが、なかなかそうは都合よくいかないのかもしれない。

 効率ばかり追求する経済構造を見直していくことが必要になってきているように思えてならない。

 このコロナ渦で食糧支援を受ける人が増えているという。好調な業界がありながら、それによる雇用がどこか違う国で発生しているなら、少しばかり残念なような気もする。様々なな矛盾が顕在化してきているのだろう。

 生活様式ばかりでなく、色々な変化を起こしていかなければならないのかもしれない。

 

f:id:dsupplying:20210202112130j:plain