環境への意識を調べるための世論調査をNHKが実施したという。その結果、温室効果ガスの排出量を減らすための日本の取り組みについて、6割の人が「進んでいない」と考えているという。
気候変動は人為的なものが9割
調査では、最近数十年の世界で起きている気候変動について最も近い考えを尋ねたところ、「大部分は人間の活動によって引き起こされている」と答えたのが51%、「自然界の変化と人間の活動の両方が同じくらい影響して引き起こされている」が40%という結果になったという。「人間の活動とは関係ない自然界の変化によって引き起こされている」と答えた人が3%、また、「世界の気候は変化していない」が1%あったという。
国際社会が温室効果ガスの排出削減を目指す中、日本の取り組みがどの程度進んでいると思うか尋ねたところ、「全く進んでいない」(8%)と、「あまり進んでいない」(54%)を合わせると62%で、「とても進んでいる」(3%)と、「少し進んでいる」(34%)は合わせて37%でした。 (出所:NHK)
「世界の気候は変化していない」と回答する人が意外にも少ないと感じる。声高な気候変動懐疑派が政界から去り、温暖化対策推進を進める人たちが本流とみなされたからなのだろうか。
NHKからのコメントはないが、環境意識が高まってきていると考えてもいいのであろうか。
特選街
商品情報誌「特選街」が、『【マイクロプラスチックと洗濯機の関係】環境を考えるなら「糸くずフィルター付き」がおすすめ』との記事を出す。
記事は、「マイクロプラスチックスが問題となっています」といい、洗濯時に発生するマイクロプラスチックスには、日本の「糸くずフィルター付き」洗濯機をおすすめしたいという。tokusengai.com
内容はともあれ、特選街までがこうした記事を出すような時代になったか感じた。できれば、「糸くずフィルター」で、どのサイズまでのマイクロプラスチックスをキャッチできるか調べてくれてもよかったかなと.....
地域に広がるSDGs活動
宮城県では、中小の食品製造販売業23社が、「食のみやぎ応援団SDGs宣言」を発表したと河北新報が伝える。食品ロスを減らす地場産品の開発や雇用環境の改善に向けて連携するそうだ。
パナソニック 太陽電池撤退
パナソニックが太陽電池の生産から撤退することが分かったと共同通信が伝える。
旧三洋電機の子会社で02年から、太陽電池の生産を続けていたが、中国勢との価格競争で採算が悪化、赤字が続いていたという。
仕方がないことなのかもしれないが、残念な気がする。
国として、カーボンニュートラルを目指し、この先、発電が化石燃料から再生可能エネルギーへと、その主力が置き換わろうとしている。その構成要素を他国に頼るのはいかがなものであろうかと感じてしまう。
再生可能エネルギーへの転換は、脱炭素ばかりでなく、輸入に頼る化石燃料はエネルギーの安全保障の面からも意味があったはずである。折角、輸入に頼らずに発電できるはずの再生可能エネルギー。発電設備も純国産化を目指すべきではなかったのだろうか。
SDGs、気候変動、そうしたことに少しずつ関心が高まる中、残念なニュースもある。まだ利益ばかりに目がいっているのだろうか。自ら率先して持続可能な社会を作ろうとの気骨、気概はないのだろうか。
「関連文書」