Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

【動き出すサステナブルファッション】10月開催のEXPOとパタゴニアのポップアップ

 

 ファッションワールド東京が、「第1回国際サステナブルファッションEXPO秋」を10月18日から3日間、東京ビッグサイト開催するそうです。

 それによると、ファッション業界全体で環境や社会問題に貢献することが求められる中、来場者・出展社の強い要望を受け、新規開催を決定したといいます。

「エコ、リサイクル、アニマルフリー、エシカル、オーガニック、フェアトレードなど、サステナビリティを考慮したファッション製品・素材が世界中から出展する日本初の専門展」とファッションワールド東京は説明しています。

www.fashion-tokyo.jp

 EXPO開催中には、「持続可能性」「循環型社会」「国際認証」など、40におよぶ講演が予定され、大手アパレルのアダストリアや日本環境設計などが登壇するようです。(セミナー受付は8/25(水)から始まる予定といいます)

 

 一方で、国の「サステナブルファッション」の推進に向けた関係省庁連携会議が8月20日に開催されたといいます。

「衣服については、原材料調達から生産、使用、廃棄の各段階での環境負荷等の様々な課題が内外で指摘されており、我が国においても社会全体での取組が不可欠となっている」とその趣旨を関係省庁である消費者庁経産省環境省が説明しています。

www.fashionsnap.com

主な取り組みは消費者庁の「ファッション業界における消費者志向自主宣言の促進」、経産省が日本繊維産業連盟と今後進める「環境配慮設計ガイドライン」の策定、環境省を軸に3省庁が連携して進める方針の環境負荷把握・算出や、8月3日にファッションビジネス関連企業が設立した「ジャパンサステナブルファッションアライアンス」との協働、回収・リサイクルシステムの構築など。

「イベントなどを通じた普及啓発・消費者の意識改革」にも取り組む。 (出所:FASHIONSNAP)

f:id:dsupplying:20210823112007p:plain

(資料:消費者庁

 環境省経産省の取り組みもあってのことだったのか、それとも消費者の声が大きかったのか、「サステナブルファッション」の認知が業界では少しは進んだのでしょうか。

 

 そんな中、パタゴニアが、Worn Wear をコンセプトにしたポップアップストアをパタゴニア 東京・渋谷で開催しているといいます。

「Worn Wear(ウォーン ウエア)」とは、製品を長く使用するためのプラットフォームで、製品の修理を行ったり中古品を買い取り修繕して再販売するものとWWD Japanが説明します。

www.wwdjapan.com

パタゴニア」はかねてから、「消費を減らし、すでに所有している衣類をより長期間活用すること」を訴えてきた。

まずは消費を減らす。必要ないものは買わない。次は修理。まだ使えるものは直して使う。または再利用したり、共同使用することもできる。そしてついにこれらの選択肢がなくなったとき、リサイクルすること」。

そのためのプラットフォームを自社で整えて運営している。「パタゴニア」によると衣類の寿命を9カ月間伸ばすことで、炭素排出、水の使用、そして廃棄物のフットプリントを20〜30%削減できるという。 (出所:WWD Japan)

f:id:dsupplying:20210823113711p:plain

(写真:パタゴニア

 ビッグサイトで開催される「サステナブルファッション」の展示会には、様々な動機をもって色々な人々が出展し、また会場を訪れるバイヤーたちも様々なのでしょう。

 「サステナブル」は個々人の判断に委ねられている。

 生き残りかける場なのか、それとも拡販しようとする場なのか。

 今まで通りの経済社会と持続可能な社会がまだら模様になって進んでいく.....

 消費者庁は「消費者の行動変容のためには、アパレルファッション業界の課題についての認知を高め、とりうる行動の内容について情報提供することが重要」といっています。