Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

終わらない戦争、止まらないプロパガンダ、尽きない理不尽さ

 

 ロシアのプロパガンダに辟易する。そんなことをいつまで続けるつもりなのだろうか。

 ロシアの要請に基づき国連安保理が18日に開催され、「ウクライナでの米国による生物兵器開発問題」を再び議題にしたという。

「安保理悪用やめよ」 米欧、会合要請のロシア非難:時事ドットコム

JIJI.COMによれば、この議題での会合は先週に引き続き2回目で、米英フランスなど理事国6カ国は、会合前に共同声明を発表し「ロシアは安保理常任理事国としての特権を悪用している」と非難したという。

「ロシアは再び安保理を偽情報の合法化、プロパガンダの拡散、ウクライナへの不当で残虐な攻撃を正当化するために利用している」と強調。「外交を通じて平和を達成するという(理事国の)使命の破壊であり、深く恥ずべきことだ」と糾弾した。(出所:JIJI.COM)

 

 

 ロシアはなぜに執拗に、多くの国が受けれいれることのないような行為を繰り返すのだろうか。

「力こそ正義」として、ポピュリズム大衆迎合主義勢力の声が世論として大きくなることでも期待しているのだろうか。

[FT]ポピュリズム強まる逆風 独裁者の失敗、侵攻で露呈: 日本経済新聞

「これまではプーチン氏を支持しても道徳的に問題視されることはなかった」と日本経済新聞が指摘する。

 ロシアがシリアのアレッポやクリミアで武力行使をしても、トランプ氏が大統領選で勝利し、英国では国民投票EU欧州連合からの離脱を決定し、フランスでは2017年の大統領選で極右政党候補が決選投票に残ったという。

 しかし、新型コロナのパンデミックで移民は激減し、官僚らの評価はある程度高まり、ポピュリズムには打撃となったという。そして、4月に大統領選が行われるフランスでは、プーチン氏に好意的だった極右や急進左派の候補らは今、そのことへの弁明に追われているという。

 

 

 これまで、ポピュリズムが多くの有権者をひきつけてきたのは非常に強い、効果的に統治できる人物が存在してきたからだと記事は指摘する。

 トランプ氏がかつて「私だけが解決できる」と言っていたように、ワンマンのリーダーはあらゆるものを突き破っていく。ポピュリズムを利用して力を増していく政治家は権力を手に入れるための戦略が重要で、正しくなくても強い主張を展開すれば大衆はなびくと知っているという。

 ただ今回は、プーチン大統領が躓いたようだ。

説明責任のなさから生じる傲慢さ、助言すべき人間の忠告が無視されるか恐怖から彼らが沈黙せざるを得ないこと、他国から得たいものがあれば頼むか時間をかけて良好な関係を築き同意のうえ入手すべきだが力ずくで奪おうとするといった傾向だ。

こうした失敗は何度も繰り返されてきたが、ウクライナ危機で改めて証明された。(出所:日本経済新聞

 記事の指摘もまんざら外れていないのかもしれない。良くも悪くも大きな潮流となれば、多くの人はその流れに引き込まれてしまう。

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 ロシアでは戦死者の数が2週間更新されないままになっているという。その背景を現地取材を通してBBCが動画で解説している。

 理不尽なことばかりが増えたこともわかるような気がする。戦争を早く止めなければならないのだろう。