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【ヘルスケア】心の健康も測るスマートウォッチ、医療特化型LLMによる医師代替の可能性

 

 AIの開発が急速に進んでいます。多くの職業が影響を受けるといわれ、近未来がどうかわっていくのかに興味が尽きません。

 ヘルスケア業界では「医師もAIに代替されるのか」という論点での議論があるといいます。

ChatGPTを超えた「ヘルスケアLLM」の実力 69億円の資金調達も | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

医学界の有名専門誌「JAMA」に掲載された論文では次のことが発表されました。それは「医師とChatGPTを比較すると、医学的アドバイスの質・共感力ともにChatGPTが高評価」というものです。(出所:Forbes)

  ヘルスケアに特化したLLM 大規模言語モデルを、米国のスタートアップ「Hippocratic AI(ヒポクラティックAI)」が開発しているそうです。こうした特化型LLMができると、生身の医師が勝っていることをやがてAIにとって替わることもあり得るのではないかといいます。

 課題も多く、長くその成長に期待されてきたヘルスケア関連でが、現場や患者側のニーズを捉えたAIが開発されると、一気に導入が進む可能性もあると記事は指摘します。

 

 

進化が進むスマートウォッチ

 中国ファーウェイが、業界初の高血糖の検知機能を搭載したスマートウォッチ「Watch 4」を発表したそうです。中国で発売され、それ以外の国でのリリースとなるのかは不明といいますが、注目度の高いスマートウォッチといいます。

業界初「高血糖」を検知するファーウェイの最新スマートウォッチ | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

 記事によれば、この新しい機能は高血糖リスク評価研究の成果だそうです。ただこのスマートウォッチは血糖値そのものを測定する訳ではなく、データの信頼性が非常に限定的である可能性もあるといい、高血糖状態に陥るリスクが高いか低いかを教えてくれるだけのようで、ユーザーが高血糖状態に陥るリスクがあると判断すると、ポップアップ通知が表示されるといいます。

 この新しい「Watch 4」にはこの他、60秒で10の健康指標を測定できる健康診断機能が搭載されているそうです。

 ウェアラブル端末における血糖値測定は、究極の目標とされ、アップルもその実現に取り組んでいるそうです。アップルは吸収分光法という技術を使い、血管に光を照射して反射した光を分析することで血糖値を推定しようとしているそうですが、その実現までにはまだ数年かかるといわれているようです。

アップル端末における新しいヘルスケア機能

 そのアップルは先日開催された世界開発者会議「WWDC23」で、各種端末に「心の健康」と「視覚の健康」の機能が搭載されると発表しました。

Apple、健康に関する新しい分野についてのパワフルな情報を提供 - Apple (日本)

「人々が自分で自分の健康づくりを管理できるようにすることを目指している」とアップルはいいます。

 また、この新しい機能で、ユーザーが自分自身の健康について理解をさらに深められるように有益な新しい洞察を提供し、医師とより詳しい情報にもとづいた会話をするために役立つはずといいます。

(画像:アップル)

 AIとこうした端末で集められるデータを組み合わせれば、医療も進化し、安全を担保したうえで、より便利になっていくのかもしれません。

 

 

 アップルのその姿勢と着想に驚かれます。単なる端末やソフト開発だけにはとどまらず、もはや社会活動のようにも感じてしまいます。

 日本企業にもそんなセンスが求められているのかもしれません。そうなれば苦役という労働から解放されて、質の高い仕事ができるようになり、社会課題の解決が進んでいくのではないでしょうか。

 

「参考文書」

Apple Watchは「心の健康」も見守る watchOS 10の最新機能 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)