Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

変わるはずもないことが変わることで生じる恩恵

 住友生命が10月から、個人年金保険の一部商品で予定利率を引き上げるそうです。「平準払い」の商品では、38年ぶりのことになるそうです。日銀による金融政策の修正で長期金利が上昇していることを受けた対応といいます。

住友生命、個人年金の予定利率引き上げ 38年ぶり、長期金利上昇で:朝日新聞デジタル

年0・65%だった予定利率を0・15%幅引き上げて0・80%とし、10月2日以降の新規契約に適用する。予定利率が上がると、支払う保険料は安くなる。30歳で契約する場合、男性は従来より月583円、女性は569円安くなるという。(出所:朝日新聞

 今まで忘れられていた適正な金利にはメリットがあるとの気づきを与えてくれているようです。

 

 

 金利上昇によるマイナス面もありますが、今まで変わることが無いと思われたことが変わることで、これまでの常識が変わり、新たな展開が生まれるのかもしれません。

サステナブルなモノづくり

 欧州のエレクトロニクス市場では「サステナビリティ」に注目が集まっているそうです。世界が「AI」に注目する動きとは趣きを異にしているようです。

景気後退の欧州、サステナビリティに活路を見い出すEUエレクトロニクス市場 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

 ウクライナ危機が、欧州の人々の生活にさまざまな影響を及ぼしたことがその背景のひとつで、エネルギー価格の高騰が産業界、消費者の双方に大きな課題として重くのしかかっているといいます。

 電気代などの節約は最大の関心事となり、生活に欠かせない燃料費用の負担圧縮を実現する技術と、節約機能を搭載する製品が購買意欲を刺激するようになっているそうです。早期の危機解消が見込めず、エネルギー価格の高騰が常態化するのであれば、モノを新しいものに変え、節約していくことは現実的なことなのでしょう。

 

 

サステナブルなコトづくり

 長く続いたコロナ渦が終わり、世界の人々の旅行熱が高まり、「オーバーツーリズム」が問題となるようになっています。イタリア ベネチアでは、この対策として来年から日帰り客から5ユーロ(約790円)の入場料を徴収するそうです。

 そんな中、観光業界でもサステナビリティに注目が集まり始めているようです。観光客が増えすぎて、住民生活に影響がおよぶようになってしまえば、害と言うしかないのでしょう。

飛騨の小さな会社が世界からサステナブルツーリズムで認められたワケ | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

 岐阜県飛騨市の旅行事業者「美ら地球」が運営するツアーオペレーションサービス「SATOYAMA EXPERIENCE」が、サステナブルツーリズムの国際基準「Travelife Partner」を、国内の地方部では初めて取得したといいます。

 また、「美ら地球」が運営する宿泊施設「SATOYAMA STAY」は、サステナビリティを体現する宿となっているといいます。

・使い捨てアメニティを設置せず、プラスチック製品も館内ではほとんど使用しない
・ペットボトルは設置せず、フロントにウォーターサーバーを設置
・建築や家具にはできる限り地元産の木材を使用
・他地域でつくられたお土産は販売しない
・食事やドリンクもフードマイレージを最低限にすべく、地元で生産されたものを使用
・オンライン化可能な書類(宿帳、ツアー申込書等)は全てオンライン化(出所:Forbes)

 地方の小さな会社であっても、やるべきことを行なえば、世界から認められるといいます。

 ChatGPTが登場し、生成AIに熱を上げ盛り上がっているようです。上手に使いこなすスキルを身につければ生産性向上に役立つのかもしれません。ただそれだけでは経済成長は期待できそうにありません。それはそれで必要なことなのでしょう。ただそれで終わらせたらあまり社会にも役立つようなことにはならないのかもしれません。

 それよりは、コトづくりとモノづくりの両輪が揃え、そこにサステナブルなエッセンスを加え、意義ある仕事に変えることができれば、社会に貢献していくもできるようになりそうな気がします。

 

「参考文書」

「水の都」イタリア・ベネチア、入場料導入へ 観光客増加で - 日本経済新聞