Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

【デジタル敗戦国からの脱却】国の令和版デジタル行政改革、ソフトバンクのAI革命

「デジタルの力をフルに活用した令和版デジタル行財政改革に挑戦する」と、首相が機能の記者会見で表明しました。デジタル行革により、全体の公務員数を増やさずに効率的な行政に組み直していくといいます。

令和版デジタル行革に挑戦 首相会見、補正編成に含み―「原点戻り国民の声聴く」:時事ドットコム

 記事によると、「国が共通のデジタル基盤を設計し、自治体が住民にきめ細かいサービスを行う」制度への転換を目指すそうです。これをきっかけにしてデジタル敗戦国を脱することはできるのでしょうか。

 ただ「求められているのは小さくて大きな政府だ。国と地方の役割を再定義する」と語ったそうです。不安を感じる発言です。小さな成果で大きな浪費にならないことを祈るだけです。

 

 

反転攻勢

 投資事業の悪化で巨額赤字に陥ったソフトバンクグループの定時株主総会が東京都内で開かれ、久々に孫正長兼社長が登壇、「手元に5兆円を超える現金があり、これから反転攻勢に移る」と語ったそうです。

SBG孫氏「手元に現金5兆円」 AI革命で反転攻勢へ | 共同通信

「AI革命が爆発的に起きている」として、AI関連を引き続き投資分野の中心に据える意向を示した。(出所:共同通信

「現在は人間が地球上で最も優れた知性を持つが、10年以内にAIに一気に追い抜かれる」と見通しを示し、再びAI革命を軸に投資を積極化する方針を表明したそうです。

 また、経営状況が悪化した米WeWork(ウィーワーク)について、「僕の責任。僕がウィーワークに訪問してほれ込んでしまった。一部役員や社員の忠告が何度もあったが、多額のお金をつぎ込んでしまった」と述べ、投資失敗のすべての責任は自分にあると心境を明かしたといいます。

孫正義氏、「私の人生の汚点」とWeWork投資失敗を認める | 日経クロステック(xTECH)

 最後に「私の人生の汚点」との言葉で回答を締めくくったそうです。

 また、自身の去就については「引退したくない。後継のことはもうちょっと先だ」と語ったともいいます。

 ソフトバンクによる「AI革命」は実現するのでしょうか。

 

 

苦境

かつては極めて良好な財務体質を誇り、市場の期待も高かった楽天だが、「最後の軍資金」で立ち直れるかどうかの瀬戸際に立たされている。(出所:プレジデントオンライン)

「日本ネット企業の雄」だった楽天は、なぜここまで追い込まれた? 迫る「決断の日」 かつては極めて良好な財務体質を誇り、市場の期待も高かった楽天 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

 携帯電話事業の不振で4期連続の最終赤字を計上し、財務が急激に悪化、評判がすこぶる良くないといいます。それに加え、社員による50億円の横領事件まで発生するようになっています。

アマゾンやアリババが高度な技術力を駆使して次々と革新的なサービスを展開するなか、楽天は出店者から出店料を徴収する事業形態から脱却できず、高度な物流網の構築やAI(人工知能)を使った販促システム、大規模なクラウド・サービスのいずれも実現していない。(出所:プレジデントオンライン)

 テクノロジー企業のアマゾンやアリババと同じ土俵では戦えないとする冷めた見方も多いそうです。

 ハイテク企業と似て非なる存在の楽天は、IT後進国となった日本そのものといえるかもしれないと、記事は厳しく指摘しています。ソフトバンクグループについても同じことがいえそうです。

 根本的な問題は何なのでしょうか。社会に貢献しようとの意識の低さなのでしょうか。

 もっと根深い問題もあるような気がします。世の中の声を聴けてないのかもしれない。ほんとうに支持されているなら、苦境に陥ることなどありえないのでしょう。