Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

再エネで走る新幹線、きのこの代替肉、普及し始めるサスティナビリティ、それだけでいいのか

 山陽新幹線が、新幹線としては初めて再生可能エネルギー由来電力を一部使って走ることになるそうです。オフサイトPPAを活用、中国電力太陽光発電設備をつくり、新幹線用の変電所に7月から順次供給するといいます。27年度までに新幹線の運転用電力の約10%を賄うことになるそうです

国内初、新幹線への再生可能エネルギー由来電力導入(JR西日本)

 また、JR西日本大阪環状線JRゆめ咲線においては、2023年度中に100%再エネ由来化するといいます。山陽新幹線と同様にオンサイトPPA(関西電力)に加え、非化石証書を活用するといいます。

 

 

 カーボンニュートラルが国の目標となり、企業の動きも活発化してきたのでしょうか。

 旧式の設備が新しいものへと更新されることで、社会インフラもまた新たなものとなり、こうした投資が経済活動を支えることにもなっているのでしょうか。国の対応がもう少し早ければよかったのにと感じます。

きのこから作った代替肉

 マイタケなどきのこ類を生産・販売する「雪国まいたけ」がきのこを主原料とした代替肉の開発に成功し、2023度中に最初の製品を発売する準備を進めているそうです。

雪国まいたけ、キノコ主原料の代替肉開発 年度内に発売 - 日本経済新聞

 記事によれば、豚肉などと比べて低カロリーかつ低脂質な代替肉になっているといいます。これまで主流で大豆ではなく、きのこを使っているので食物繊維も豊富になっているそうです。

(写真:雪国まいたけ

 

 

 こうした企業の動きで、この先、サスティナビリティが身近になり、世の中にも変化は起きるのでしょうか。価値観が変わり、文化にも多少なりとも好影響を及ぼすようになっていて欲しいものです。 

モノを提供して生活を豊かで安楽にするという「文明化」によって、日本企業の多くは発展したわけですが、これ以上の「便利さ」「安楽さ」が求められていない状況において、相も変わらずに「モノによる文明化」を目指しても大きな富が生まれるコトはありません。(引用:いま必要なのは「モノのイノベーター」ではなく「コトのイノベーター」|山口周)

#056 いま必要なのは「モノのイノベーター」ではなく「コトのイノベーター」|山口周

 今こそ「より豊かな生活文化」を構想すべきと記事は主張します。

 この先、環境にやさしいインフラが整備され、また環境にやさしいモノに置き換えが進んでいくことになっていくのでしょう。そうしたイノベーションもあるのでしょうが、確かに生活文化を豊かにするイノベーションがあってもいいのかもしれません。

 ものづくりだけではなく、コトづくりを今一度見直すべきなのでしょう。

 

 

「参考文書」

大阪環状線・JRゆめ咲線列車の実質再生可能エネルギー由来電力 100%化に着手(JR西日本)

新幹線でも再エネ電力活用の動き…山陽新幹線で運行電力の1割を 2027年度末までに実現 | レスポンス(Response.jp)

新幹線の電力、再生可能エネルギーを一部活用 国内初、23年度から:朝日新聞デジタル

新規事業(代替肉)の開発に関するお知らせ(雪国まいたけ)