連日の猛暑、熱帯夜、長過ぎる夏にうんざりしてきます。それでも日没時間がだいぶ早くなってきたので、多少ましになっているのかもしれませんが、熱帯夜からは早く解放されたいなと思う日々が続きます。
気候変動に関する怒りやいら立ちは行動を起こすきっかけになり、気候変動対策を訴える活動への参加を促しうることを示した研究結果が発表されたそうです。
気候変動への「怒り」が行動の原動力に 英調査 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
この夏の異常気象を経験すると、いわんとすることがわかるような気がします。この猛暑も気候変動との関わりによるものであるなら、国も企業ももっとまともな包括的な対策をしようではないかと訴えたくなります。
国も「先送りのできない課題に答えをだす」と口に出すのなら、気候変動対策関連を優先にして対応して欲しいものです。この課題ほど優先順位が高いものはないような気がします。これを基軸にして考え、諸々の課題をよくよく検討すれば、こんなに社会が混乱することもなくなっていくのではないでしょうか。
続く高温で、野菜の生育に影響が現われ、牛も夏バテになり搾乳に影響が出る事態といいます。水不足でお米の収穫にも影響が出そうで、海水温の上昇で、魚の回遊、分布が変化しているそうで、漁業にも大きな影響を及ぼすおそれがありそうです。
気候変動で大転換を迫られるシーフード産業 エビは減りクラゲは増える? | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
世界を含めて政治の躓きで物価が高騰し、中でも日本は物価上昇に賃上げが追い付かず、実質賃金は目減りを続けます。それなのに、それに加えてこの異常気象による悪影響がのしかかってくるのなら、もう目も当てられそうにありません。
現在のシステムが最善ではありえないという感覚は、かなり多くの人が共有しているものだと思います。(出所:wired)
これまでもように経済成長に執着し、それが何でも解決していくれると考えるのが間違いなのかもしれません。何に取り組むかを重視し、それによって何が解決されるか、またそのプロセスをきちんとコントロールして問題解決の進捗具合を管理し、また弊害にも十二分に目を光らせていくべきなのでしょう。そうした結果として成長するのであれば、それはよい成長といってもいいのかもしれません。逆に成長を優先せるばかりに、弊害ばかりになるのであれば、それは悪い成長といっていいのでしょう。
「GX」グリーントランスフォーメーションといって、脱炭素による変革で成長を試みる取り組みも、早くも問題ばかりが出ていそうです。
成長を追い求めなくなることは、厳しい状況下でやむなく降参することではありません。よりよいものを目指すためのチャンスなのです。(出所:wired)
成長/脱成長の二元論を超えた、ウェルビーイング・エコノミクスへ | WIRED.jp
「ウェルビーイング・エコノミクス」という概念があるそうです。これは、あらゆる人々のニーズを満たすための方向転換といい、人間だけでなく、すべての生命のニーズを満たすためのものといいます。こうした状況でこそ、人々はより幸せになり、自然も繁栄していくようになるといいます。そして、そういう世界は、いまより住みやすい世界になるのではないかといいます。そうなのかもしれません。