Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

変わっていく優秀さ、AIの時代にセルフレジを撤去するイギリスのスーパー

 イギリスのスーパーマーケットでセルフレジが廃止され、人間の従業員が対応するレジに入れ替わっているそうです。

やっぱり人間がいい… イギリスの高級スーパー、セルフレジをほぼ全店舗で廃止 | Business Insider Japan

ルフレジによってレジ係と客とのささやかな交流が失われることで、孤独の広がりが加速している可能性もある。(出所:Business Insider Japan)

 セルフレジは遅い、信頼できない、冷たい感じがするとの顧客からの苦情を受け、高級スーパーマーケットチェーン「ブース(Booths)」は、ほぼ全ての店舗でセルフレジを廃止したといいます。

「わたしたちは人と話をするのが好きですし、顧客に人間によるサービスを提供する場所に大きく舵を切ったことを非常に誇りに思っています。人工知能(AI)よりもわたしたちは本当の知性を選びます」と、このスーパーの最高経営責任者は語っているそうです。

 

 

 確かにこれまでは生産性向上に血眼になり、効率性を追求し、大切なことを忘れていたのかもしれません。新たに登場するテクノロジーもそうした類ものばかりでした。

 これらは利便性向上に役立ったのかもしれませんが、見えないところで実はその弊害、次の課題を生んでいるということなのかもしれません。

 人手不足が深刻とよく聞くようになりました。どの産業においても一様のようです。

不足は過去最悪水準 技術者巡り争奪戦 | 日経クロステック(xTECH)

 国はリスキリングを推奨し、成長分野「デジタル」への労働移動を促進させようとします。テクノロジー企業がそのためのサービスを始めています。一見、問題解決の一助になりそうですが、それがよくなかったりするのかもしれません。

「ChatGPT」などをいち早く実装して、技術者不足を一気に解決していくほうが良いのかもしれません。

 しかし、そうなりそうになく、そのための新たなサービスが立ち上げるような始末です。あまりにも商業主義的過ぎていて、これではいつまで経っても問題は解決しそうにありません。

 これまで優秀と呼ばれる人たちが小才を巡らせて、邪魔しているのではないかと感じます。AIに自分たちの優秀さとそれによって持たされていた高収入を奪われることを恐れているのかもしれません。

 

 

 渦中の人、サム・アルトマン氏をニューヨークタイムズが批判しています。

「AIは経済を力強くし、多くの人々がこれまでになく豊かになるための大きな力になる」とアルトマン氏は語ったことを指摘した上で、もう間もなく「人々はこう問いかけるに違いない。豊かになっているのは一体誰なのか」と。

OpenAI電撃復帰「アルトマン」そんなにすごいのか 英雄好きシリコンバレーの困ったカルチャー | The New York Times | 東洋経済オンライン

彼はAIが人類に初めての黄金期をもたらすと約束したが、それはインターネットに接続されたトースターに市場があると考えた発明家と同じ類いの人々から生まれたものだった。(出所:東洋経済オンライン)

 言っていることはわからないことではありません。

 いずれにせよ、上手に活用して、それを機会、チャンスに変えていくことができるかと問われていそうな気がします。結局、社会が進歩するには問題を解決していくしかないのですし、人に役に立つことが仕事であるのですから。そして、それが自分を豊かにする手段でもあるのだから。

 

「参考文書」

使命はテクノロジーで企業の可能性を引き出すこと 日本に求められるITコンサルタントという伴走者 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

ITエンジニア不足をAIが救うか、ガートナーが2024年に注目すべき技術を発表 | 日経クロステック(xTECH)

OpenAIの顛末をガバナンス ・ストラクチャーから考察