Up Cycle Circular’s diary

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深刻な気候変動、オリーブオイル、カカオ豆高騰、長引く円安の悪影響も

 気候変動の影響が深刻化しているのでしょうか。世界各地で起こる異常気象が私たちの生活に影響を及ぼすようになってきそうです。

 ヨーロッパでは一昨年から去年に起きた記録的な干ばつなどで、スペイン産やイタリア産のオリーブの実が2年続いて不作になっているといいます。この影響で、オリーブオイルがことし5月から値上げとなるそうです。

オリーブオイル値上がり「過去に例を見ないほど」ことし5月から一斉に値上げへ 欧州で不作続く | NHK | 物価高騰

世界的な在庫不足の状態となっており、降雨不足の影響でオリーブオイル生産量が回復する見通しがつかないという。(出所:ロイター)

 日清オイリオグループは、5月納入分から家庭用で23 - 64%、業務用で60 - 80%値上げするそうです。

 

 

チョコ原料カカオも

 アフリカでは、チョコレート原料のカカオ豆の主産地であるコートジボワールやガーナが天候不順に見舞われ、深刻な不作になっているといいます。この影響でカカオ豆の先物価格の高騰に歯止めがかからない状態だといいます。

カカオ豆、初の1万ドル台 ハーシーはチョコ値上げ―米:時事ドットコム

 影響は世界的に広がり、日本でもチョコレート製品の価格改定の動きが出るなどしているといいます。

 生産量は前年度比11%減と大きく落ち込む見通しで、「来年も需要が生産を上回る」との観測もあり、チョコの一層の値上げは避けられそうにないそうです。

パナマ運河で水不足、通行制限

  中米パナマでも記録的な干ばつに襲われ深刻な水不足で、パナマ運河の通行に支障がでるほどの事態になっているそうです。水不足に加え、高温が続きで水源となる湖での蒸散量も増加、水位低下に拍車をかけているといいます。

アングル:水不足で通航制限のパナマ運河、飲料水供給との均衡も課題 | ロイター

 スエズ運河もイエメンの親イラン武装組織フーシ派による紅海での攻撃の影響を受けています。船舶各社はルート変更を迫られ、世界の海運貿易は再編の必要に迫られているといいます。この影響で、何千隻もの船舶がこれまでより長いルートを航行しなければならず、輸送コストの増加に加え、気候変動を悪化させる二酸化炭素の排出量が増える事態になりかねないといいます。 

 

コロナ禍明けの世界的インフレや戦争の影響で「輸入価格ショック」で物価が高騰しましたが、今度は気候変動の影響が重くのしかかることになるのでしょうか。それに加え、円安も長引いています。物価高騰が続けば、せっかくの賃上げもその効果が薄れ、実質賃金の改善が進まないことになりそうです。

 一方、政府自民党は裏金事件に翻弄され続け、デフレからの脱却はまだ見通せないといいます。それなのに防衛費増額、子ども対策で費用負担を求められるばかりで、歳出改革は一向に進みそうになく、画期的に税収増となりそうな景気浮揚策もなそうです。そればかり相変わらずの放漫財政で、費用対効果を見ないで湯水のようように散財を続ているようです。

国産旅客機、官民連携で再挑戦 35年以降事業化へ工程表―経産省:時事ドットコム

 三菱重工業が国産小型ジェット旅客機「スペースジェット」の開発に失敗しましたが、これを教訓にし、再び今後10年で官民で4兆円規模の投資を行い、国産旅客機の開発に挑戦するそうです。次期戦闘機、ロケット、脱炭素用発電機ばかりでなく、また三菱重工です。大丈夫なのでしょうか。

 政策に行き詰まっているように感じます。そろそろこういう政治を終わらせるときなのでしょう。

 

「参考文書」

日清オイリオ、オリーブオイルを値上げ 欧州の記録的不作で最大80% | ロイター

国産旅客機開発に米欧支配の壁 三菱重工は1兆円費やす - 日本経済新聞