イギリス統治下の香港。そんな時代に、はじめて香港を訪れました。
搭乗したJALの飛行機がフライト中に故障、那覇空港に緊急着陸、機体確認したおかけで、香港着が大幅に遅延、トランジットでマレーシア ジョホールバルへ行く予定だったのですが、香港泊になってしまいました。
たまたま香港に友達がいたので、連絡をとって、その日は香港を案内してもらいました。
それから幾たびか香港を訪れるようになりました。
まだ、香港が中国華南地区へのゲートウェイと言われていた時代で、 深圳の第2ボーダーには検問所があり、車で通過する際も下車して、パスポート提示を求められていました。なかなか大陸に宿泊する勇気が持てずに、不便ながらも毎日、香港から大陸に通ったことも思い出します。
あれから20年、香港もだいぶ様変わりしました。
強かったはずのHKドルがいつしか中国元の方が強くなり、大陸の人が香港に買い物に行くようになりました。昔であれば、香港から大陸華南に入っていきましたが、今では香港に立ち寄る人も少なくなりました。
香港のデモがまだ続いているようです。
今回のデモは過去最大規模とのことで、世界からも注目されています。今回のデモは、いわゆる「逃亡犯条例」の改正に端を発しているようですが、何か今までと違った雰囲気を醸し出しているように感じるのは私だけでしょうか。
7月28日に、台湾の蔡英文総統がTwiiterから以下の発信がありました。非常に香港のことを危惧していることように窺えます。
NHKの単独インタビューを受けました。私はこの機会を借り、香港で起こったデモに対する取締りが強化されていることに強い懸念を表明しました。何より、「今日の台湾」が「明日の香港」になるのを希望し、台湾のように民主主義や言論の自由が保障されることは極めて重要です。 https://t.co/2tORtAVcim
— 蔡英文 Tsai Ing-wen (@iingwen) July 28, 2019
以下、欧米系のメディアの記事のまとめです。
この中で印象的だったのが、7月31日のNewsweekの記事「香港は最後の砦」。
イデオロギー闘争の再来、「一党支配と民主主義」、のような論調で書かれています。
【欧米系メディアの記事のまとめ】
香港は早くから、そういった二つの大きな文明がぶつかり合う場所でもあり、共存する場所でもあった。 (出所:7/31 NEWSWEEK)
ビル・エモットは「アジア三国志」(2008年発刊)で、世界の経済と政治のバランスはアジアに移ると予想し、アジアの巨大な可能性とリスクを指摘した。

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リーマンショック以降、中国が経済的にも台頭、ここ最近では米中貿易摩擦問題などが世界経済のリスクとまで言われるようになっています。このような中で、中国の一部企業は、今度は香港経由で、ベトナムなどに進出していると聞きます。
今、香港のことが、今また、気になり始めています。
まずは、デモの行方を注視していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。