Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

アマゾン危機の時だからこそ伝えたい温暖化の実態

 ここ最近は涼しく心地よいですが、また、週末にかけて猛暑がやってくるようですね。

『地球は過去12万年の歴史の中で最も暑くなっている(Gigagine)』という記事が昨年ありました。ここ最近の夏からするとそう感じます。

 この記事では以下のように示されています。

2016年7月、2017年7月、2018年7月に観測された気温は、最も暑かった月のトップ3として記録されています。ポツダム気候影響研究所で地球システム分析の責任者を務めるステファン・ラームストーフ氏は「これら3度の7月に記録した気温は、約12万年間の歴史でトップ3に高い」と述べています。

2018年時点でエーミアン間氷期のピーク時の気温を超えるまでには至っていませんが、近年の地球温暖化間氷期に起きた気温上昇ペースをはるかに上回っています。この大きな原因と考えられているものは石炭などを燃やすことで出る温室効果ガスであり、一部の科学者は「クリーンエネルギーに移行できなければ、近い将来に地球がエーミアン間氷期と同じ状態となり、海面が6m~9mほど上昇するだろう」と述べています。

gigazine.net

 英語の記事になるが、同じような見解を示している。

ユニバーシティカレッジロンドンの気候学者であるマーク・マスリンは、「過去2000年にわたって、地球の表面の98%以上が同期して温暖化したのは、過去150年だけだとみるのが自然なことであろう。」とコメントしています。この論文は、最近観測された地球温暖化は自然の気候サイクルの一部とする人たちの意見を否定する。また、この論文は、過去に発生した地域的、局所的な気候変動との著しい違い、そして、人為的温室効果ガス排出の世界的な影響を示しています。(phisicsworld)

physicsworld.com

 

 Forbesの記事では、化石燃料の消費が未だに増え続けていると指摘する。そして、今後も増加するリスクを指摘する。

今年6月が、1880年代に記録を始めてから最も暑い6月であったことを考えるとなおさらだ。

一方で、エネルギーの増加は貧困の減少を示す。発展途上国では、いまだに10億人以上の人が電気を全く使用できない状態にいるし、約20億人はいまだに木や肥やしを燃やして主要なエネルギー源としている。

今後30年で生まれる人の数は30億人だ。こうした人々が生きていくには多くのエネルギーが必要となる。良い生活を送るためには、1年に少なくとも1人3000キロワット時が必要だ。そうなると、全人類を合わせた時に必要なエネルギー量は年間約35兆キロワット時となり、現在世界で生産されている全電力より40%ほど多い。これは、世界の貧困を根絶し、その副産物である戦争とテロリズムをなくすために必要な最低限のエネルギー量だ。

forbesjapan.com

 

 こうした現実を鑑みれば、この業界にイノベーションが必要であることは言うまでもなく、喫緊の課題だ。もう従来のように、大規模発電に頼るべきではないであろう。東日本大震災北海道胆振東部地震で大規模発電による弊害を痛いほどに実感した。災害時のバックアップ電源にもなる分散型のスモールグリッドが必要になっているのではないだろうか。高圧線をこれ以上に延伸させる必要があるのであろうか。

 

 人は小さな光や温かい食べ物を必要とする。災害時はもちろんのこと、電気にないところに暮らす人々には切実な問題だと思う。

 

 石油メジャーのシェルが温暖化防止に貢献しそうな大胆な施策をとるようだ。具体的なことはまだ見えないが期待したいと思う。

自社が掲げる炭素排出量の削減目標と、企業幹部の報酬を連動させることを発表した。同社は2050年までにカーボンフットプリントを半減させるという長期的な目標を持っているが、これから2020年までの短期目標も設定し、目標の達成度にあわせて報酬の額を変えていくという。

ideasforgood.jp

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