新しいiPhoneの店頭での販売が始まり、メディア各紙の当初の反応とは異なり、好調なスタートのようです。
アップルは販売見込みを上向きに修正、ブルームバーグによると、「アイフォーン11など3機種合計の年内生産台数を当初7000万-7200万台と見込んでいたが、昨年の発売機種に比べ価格を抑えたことで世界での販売が想定を上回り、最大で8000万台程度に達する見通し」と伝えた。
POINT of VIEW 9月のアップルイベントから
9月のアップルイベントではTrade Inを利用、使っていたデバイスを下取りに出すと、手頃な価格で最新のiPhoneを購入できると紹介していた。
(iPhone 11の場合は、iPhone 8 Plusを下取り価格がUS$300の場合)
プレゼンターのリテール部門のディアドラ・オブライエンさんは、この他にApple Watch Studio, 5th Avenueの新しいApple Storeのことを紹介していた。Apple Watch Studioはアップルウォッチのデザインやベルトの種類が増え、1000種類の中から選べるパーソナライゼーションについても語り、新しいApple体験だと話していた。
アップルの戦略が功を奏したと言ってよさそうだ。
スマホがイノベーションの対象ではなく、コモディティ化したといっても過言ではないのだろう。これからは性能と価格競争の運命なのかもしれない。実際に、中国メーカの低価格スマホが急激にシェアを伸ばしている。これからは常に価格競争を意識せざるを得ない。
アップルが9月のイベントで示した「By Innovation Only」には価値があった。単に価格を下げるだけの競争に巻き込まれことなく、iPhoneを手頃な価格で手に入れる方法を示した。魅力的なゲームや動画サービスは潜在顧客を掘り起こし、TradeInは今までiPhoneをあきらめて人々に購入の動機を与えるのかもしれない。しかも、アップルストアに行けば、素敵なアップル体験が待っている。
アップルは9月のイベントを「By Innovation Only」と銘打った。メディア各紙は何もイノベーションがないと揶揄した。アップルが示したのハードウエア的なイノベーションだけではなく、発表した内容すべてでイノベーションが完成するということであったのであろうか。
iPhoneユーザー9億人を引き留め、買い替え需要を喚起していくのだろうか。今後のアップルの業績から目が離せない。
「参考」
business.nikkei.comwww.nikkei.com
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