Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

#脱プラ5:ユニリーバが目指す「廃棄物ゼロ」の世界 ~新たなコミットメント~

 

 ユニリーバが10月7日に『2025年までに世界全体で10万トンのプラスチックパッケージを削減するとともに、販売する量よりも多くのプラスチックパッケージの回収・再生を支援することを目指します』 と新たなコミットメントを発表した。

  

 現在、ユニリーバは700,000mt(トン)/年のプラスチックをパッケージに使用しているという。2025年までにその使用量を半減、非再生プラスチックの使用量を350,000トン以下にするという内容だ。ユニリーバから発表された2つのコミットメントを図解する。

 

f:id:dsupplying:20191022194542p:plain

 

f:id:dsupplying:20191022195306p:plain

 

f:id:dsupplying:20191022194637p:plain

f:id:dsupplying:20191023030108p:plain

CEO アラン・ジョープのコメント

プラスチックは暮らしの中で役立てられていますが、自然環境の中にあるべきではありません。プラスチックごみをなくす唯一の方法は、プラスチックのライフサイクルのすべての段階において、早急に抜本的なアクションを取っていくことです。

われわれの出発点は製品デザインであるべきです。プラスチックの使用量を削減し、使用する分は再生材へ切り替えていきます。また、当社で使用するプラスチックパッケージを再利用可能・リサイクル可能・堆肥化可能なものにするというコミットメントにも引き続き取り組んでいきます。それには、パッケージや製品に対する発想を根本から変えることが求められます。革新的なパッケージの新素材や、再利用・つめかえ製品、つめかえ事業などの新しいビジネスモデルを、かつてないほどのスピードと力強さで展開していくことが必要なのです。」

「われわれが目指すのは、皆の協働のもと、プラスチックが循環型経済の輪の中に留まり、環境に影響を与えない世界を実現することです。当社が使用するプラスチックは当社に責任があります。ですから、循環型経済に向けた取り組みの一つとして、当社が販売するよりも多くのプラスチックパッケージを回収することを目指しているのです。非常に困難ですが、やり甲斐のある課題です。世界的に再生プラスチックの需要を高めることにもなるでしょう。」(出所:ユニリーバ

www.unilever.co.jp

 

このコミットメント発表前には、「LUX/Dove/CLEAR」の3ブランドでの再生プラスチックのパッケージ順次採用を発表していた。

 品質や使いやすさ、美しさはそのままに、よりサステナブルなパッケージに

「LUX」、「Dove」、「CLEAR」の2019年下期の新製品から、再生プラスチックを最大95%使用したパッケージを採用する。さらに、2020年までにPET素材のボトルを100%再生プラスチックに切り替えることを目指す(技術的に切り替えが難しい着色剤などの添加剤を除く)。パッケージに使用する再生プラスチック(MR-PET)は、最先端のテクノロジーにより表面についた汚れのほか、真空・高温下で樹脂の中にしみ込んだ不純物まで徹底的に除去し、本来の純度と機能を回復させた状態で製品化。FDA(米国食品医薬品局)やEFSA(欧州食品安全機関)の認可を受けた原料会社からの樹脂のみを使い、品質や安全性、使いやすさ、デザインの美しさはそのままに、よりサステナブルなパッケージを実現した。(出所:ユニリーバ) 

f:id:dsupplying:20191022195945j:plain

f:id:dsupplying:20191023032547j:plain

LUX(ラックス) ラックス ヘアサプリメント スムースナー シャンプー つめかえ用 350g
 

www.unilever.co.jp

 

 

 CEOのアラン・ジョープはユニリーバのパーパスについて、「サステナビリティを暮らしの“あたりまえ”にこそ、今後もユニリーバが企業として目指していくパーパスです。この取り組みをもとに、ビジネスとはよい事を促進する力であるという姿勢を、ユニリーバが率先して示し続けていきます。ユニリーバのブランドのうち、社会や環境に明確に良い影響を与えるブランドの数は今後も増えていくでしょう。これは、ユニリーバの社員の本能と消費者の期待に完全に一致しています。利益よりもパーパスを優先するということではありません。パーパスこそが、利益を生み出すものなのです。」と語る。 

www.unilever.co.jp

 

『パーパスこそが、利益を生み出すものなのです。』

との言葉に共感する。

 

 地球環境や気候変動に多くの人が注目する今、最も重要視されるのはパーパスなのかもしれない。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。