Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

地産地消のススメ シンガポールにおける都市型農業 ~食とSDGs~

 

 東南アジアの都市国家シンガポール、東京23区より少し大きな土地に560万人が暮らす。小国のシンガポールには耕地がほとんどなく食料自給率はわずか8%だ。食料のほとんどを輸入に頼らざるを得ない。そのシンガポールで、植物工場産業が勃興しているという。

  

www.nna.jp

 

  都市型農業のひとつの実例として参考になるけれど、エネルギー消費が課題かもしれない。露地栽培とは違い人工光で室内栽培する以上、より多くのエネルギーが必要になる。輸送が減ることによるエネルギーオフセットがどの程度か気になるが、それより食の安全保障という切実な問題の解消が優先されるのだろう。

 

 シンガポールでは最近建てられる高層住宅に屋上菜園を導入するケースがあるという。食料の地産地消にも関心が高まりつつあるということなのだろうか。

  

innoplex.org

 

 住んでいた頃を思い出すと、新鮮な野菜を入手することは諦めていたし、食の安全を考えて、産地を気にかけた。もっと早く、こうした産業が立ち上がってくれていればと思う😄

 

f:id:dsupplying:20191117041327j:plain

 

 イギリス ロンドンでも都市型農業が広がりをみせているようだ。イニシャルコストがかかってしまうことが植物工場の課題であるが、防空壕跡地を利用することでコストを抑え、成功する企業もある。ロンドンの『グローイング・アンダーグラウンド』をNewSphereが紹介する。

 

newsphere.jp

 

イギリスでは、政府が2040年までに食料自給率を2倍にする目標を掲げており、その点でも、同園のビジネスは先行例として高い評価を得ている。(出所:NewSphere) 

 

 食の安全保障、確保はSDGsにも関わりのある重要なテーマ。

エネルギーの視点で植物工場をみてしまうと、その消費のことが気になってしまう。露地栽培と比べることに無理があるのかもしれない。

 都市における植物工場をSDGsと関連付けて考えてみれば、色々な副次効果もありそうだ。シンガポールやロンドンの事例のように大規模に進めるばかりでなく、小さな店舗で小規模に水耕栽培するのもいいのかもしれない。最近、そういう事例も増えていると聞く。そんな地産地消があってもいいのかもしれない。エシカル消費の機会も増える👍

 

worldfoodday-japan.net

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

SDGs入門 (日経文庫)

SDGs入門 (日経文庫)