物流のラストワンマイルがまた一歩進む。アマゾンが来年から置き配サービスを全国展開するらしい。EC市場の大きい米国や中国で、すでに普及していたサービスがようやく日本でも利用できるようになる。
物流の再発達問題は、受け取り側のストレスにもなるし、配達側の負担にもなり地球環境にもやさしくない。受け取り方法の選択肢が増えることは双方にとってのメリットは大きい。
日本郵便は、OKKIPAと連携して、置き配の認知拡大に向け、置き配バッグの「OKIPPA」を10万世帯に無料で配布するキャンペーンを実施していた。今回はアマゾンと組み、郵便局網を活用し、希望者に対して玄関前や車庫など指定場所に商品を配達するという。
そのOKKIPAが、スマートロックと監視カメラを組み合わせた「Amazon Key」を世界最先端の置き配と紹介する。アメリカでは一部地域でそのサービスが始まっているという。
OKIPPAも同様なサービスの開始準備を進めているようだ。
各国で事情が異なるにせよ、物流のラストワンマイルでは、他国に比べ遅れがあるようだ。
米NYでは、最近になって自転車でのテスト配達が始まっているとForbesが伝える。その理由を『都市部の渋滞や排気ガスの排出を減らす効果があり、死亡事故の発生率もトラック輸送より低い』と紹介する。
日本では、2006年頃から電動アシスト自転車つきリヤカーや台車の利用が始まった。理由は道路交通法改正による駐車違反罰則の厳格化だった。この影響で、ヤマトは小規模営業所デポを積極的に展開している。
導入背景は異なるが、日本が先に取り組んだ事例が海外でも展開されることは喜ばしい。
「参考文書」