米カリフォルニア州では、2030年までに自動運転車のゼロエミッション化達成を義務化したといいます。
カリフォルニアが、ゼロエミッション車の最前線のようになっています。TechCrunchによれば、2035年までにガソリン車とディーゼル車の新車販売を事実上禁止する大統領令に署名し、2045年までにカリフォルニア州で販売されるすべての新型トラックの排出量をゼロにすることを義務づけられているといいます。
カリフォルニア州は2030年までに自動運転車のゼロエミッション化達成を義務化 | TechCrunch Japan
自律走行車が将来的に大きな汚染源となることを防ぐための措置のようです。完全自動運転のタクシーサービスが通勤者の間で人気になれば、その危惧は現実のものとなるといいます。
カリフォルニアでは、自動運転のスタートアップが、商用運転を目指し、様々な実証実験を続けているといいます。しかし、自動運転タクシー、ロボタクシーはいつ本格的な普及期に入るのでしょうか。
日本では、ヤマハ発動機が「グリーンスローモビリティ」を展開し、国内各地でその利用が始まっているようです。また、その車両の一部では自動運転技術も導入しているといいます。
ヤマハ発動機グループが総力で提供する「グリーンスローモビリティ」のwebサイトを公開 - トピックス | ヤマハ発動機株式会社
「グリーンスローモビリティ」とは、電動で時速20km未満で公道を走る4人乗り以上のパブリックモビリティのことをいうそうです。
ヤマハ発動機によれば、高齢者をはじめ交通弱者と呼ばれる人の移動手段に、また観光用として利用されているといいます。いわゆるラストワンマイルのためのサービスとして期待され、さらなる活用が望まれるといいます。
広島県福山市鞆の浦で全国で初めて、グリーンスローモビリティを用いたタクシー事業が始まっているといいます。実証実験で7割の人々がサービスの継続を求め、実現したそうです。
「グリーンスローモビリティ」は、二酸化炭素排出量が少なく、狭い道でも走行でき、窓がないため、景観を楽しみたい観光客の移動手段に適しています。
また、乗合バスやタクシーなど、自家用有償旅客運送での運行も認められているので、地元の高齢者の皆さんの足となり地域振興と発展に期待されています。 (出所:ヤマハ発動機)
ヤマハはゴルフ場など使われる電動カートを改造して利用しているそうです。大がかりな開発せずとも有益なサービスができる好例なのかもしれません。
そのヤマハは水上においても、このグリーンスローモビリティを展開しているようです。
北海道の小樽運河で、「HARMO(以下ハルモ)」という電動モーターで駆動するシステムを利用した舟が観光用に利用されているといいます。
【ニュースレター】静かに優しく楽しく「HARMO」と運河クルーズ - トピックス | ヤマハ発動機株式会社
低速専用のシステムで、振動・騒音が圧倒的に小さく、快適に操船できるそうです。
ポンポン音を立てながら進む舟も風情があっていいのかもしれませんが、周囲の雰囲気にとけ込み楽しむには静粛のほうがよさそうです。
効率化ばかりを追い求め、スピードや便利さばかりを追求することがすべてではないということなのでしょうか。
コロナ禍を経験したらかもしれませんが、「スロー」ということが、これからのキーワードになって欲しいなんて感じます。