Up Cycle Circular’s diary

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2019年の異常気象、最たるは極地での気候変動

 

 今年の冬もやはり異常気象なのだろうか。例年この時期になると天気図上にあらわれる典型的な冬型の気圧配置が少ないように思う。太平洋側であれば、もう安定した晴天続きになるはずが周期的に雨がふる。

 

  極地での異常を伝えるニュースばかりが目に付く。ホッキョクグマ関連のニュースを毎年見るようになっている。北極の氷床が小さくなっていることの影響なのだろうか。

 

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 レオナルドディカプリオさんもスウェーデン北極圏でのトナカイの群れに起きている異常を伝える。極地の異常気象で、生態系も深刻な被害を受けているようだ。

 

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 グリーンランドの氷が膨大な量で消失続けているとAFPBB Newsは伝える。

グリーンランド氷床では1992年以降、約3.8兆トンの氷が消失し、その結果として海水面が10.6ミリ上昇したという。氷消失のペースについては、1990年代の年間平均330億トンから、わずか30年間で2540億トンに増加したことが記された。(出所:AFPBB NEWS

 

www.afpbb.com

 

 それを裏付けるように、CNNは猛暑の2019年と報じ、生態系への影響を指摘する。

 

野生生物への影響も大きく、海上の生息地を失ったホッキョクグマはロシアの街中に出没し、皇帝ペンギンのコロニーは絶滅しかけ、アラスカではサケが大量死した。氷が解けたグリーンランドで、犬ぞりの犬たちが水の上を歩く写真は世界に衝撃を与えた。(出所:CNN)

 

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(写真出所:CNN co.jp)氷が解けた水の上を歩く犬/STEFFEN M. OLSEN/DANMARKS METEOROLOGI

 

www.cnn.co.jp

 

 NASAはTwiiterで、「2019年11月の世界平均気温の異常は、1951-1980年11月の平均を1.02°C上回っていました」と伝える。温度分布で、極地の温度上昇が尋常ではない。

 

 

 

 

 

 オーストラリアでは、連日最高気温の記録更新が続くと、AFPBB NEWSが伝え、「干ばつにより広い範囲で前例のない規模の森林火災が発生しており、熱波によって事態はさらに悪化している」と報じた。

 

www.afpbb.com

 

 この森林火災も生態系に影響を与え、コアラにも大きな被害が発生している。

 

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 生態系にも大きな影響を及ぼしている異常気象、被害を受ける動植物の姿を見ると心が痛む。

 

 海外ばかりではない、このまま温暖化が続くと日本ではコメの生育に影響が出るとの研究結果も出てきている。

温暖化ガスの排出が従来のペースで増えれば2040年代に発生率は10年代の2倍に増え、経済損失は約5倍に達すると試算した。コメは気温が高いと白濁した白未熟粒が発生しやすい。(出所:日本経済新聞) 

www.nikkei.com

 

 

  昨夜、こんなニュースが流れたようだ。

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 残念なことだ。誰が言おうと、民意を受け止め、国家の政策に反映できないのなら民主国家としては異常ではなかろうか。

 2年前の「保育園落ちた、日本死ね!」と何が違うのだろうか。