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酷暑のカリフォルニア 火勢増す山火事、予断を許さない電力不足

 

 カリフォルニアの山火事の深刻さが増しているようだ。ブルームバーグによれば、歴史的規模に拡大しており、焼失面積は140万エーカー(約5700平方キロメートル)に達し、1年前の25倍になっているという。

 AFPは、州政府が地方当局からの装備や人員の支援要請に応じられず、消防隊員たちが限界に近づいており、ボランティアや現地の機関に頼らざるを得ない状況となっていると伝える。

 

 カリフォルニア州林保護・防火局(Cal Fire)のジェレミー・ラーン(Jeremy Rahn)報道官は、約1万4000人の消防隊員が「規模の大きい20余りの火災」の消火に当たっており、うち約2600人は最も大きい2つの火災に対処していると述べた。

同局によると、他州からの60台を含め消防車2400台が活動中で、数百台の追加派遣を要請している。固定翼機95機を含む200機以上の航空機も消火活動に参加している。(出所:AFP BB NEWS)

 

www.afpbb.com

 

 

  

 カリフォルニアは、その熱波による酷暑の影響で、計画停電を実施するほどの電力不足にも陥っているようだ。

 JETRO日本貿易振興機構によると、「米国カリフォルニア州では、8月16日にデスバレーにおいて世界で過去3番目の記録となる華氏130度(摂氏54.4度)を記録するなど、歴史的猛暑に見舞われている」という。

 

ギャビン・ニューサム州知事は17日、電力容量拡大の許可および停電回避のための調整実施などを主な内容とする緊急事態宣言に署名した。

知事は同日、翌週にかけて熱波が激化し、大規模な停電が起きる可能性があるとして、州のエネルギー関係機関と協議を行った。 (出所:JETRO

 

www.jetro.go.jp

 

 GIZMODOによると、電気自動車EVのテスラの所有者に充電時間に関するお願いアラートが出ているという。

 テスラが、テスラオーナーに呼びかけているもので、州からの正式な通知ではなく強制力はないという。

「強制はしないけど、協力しあいましょう」との内容のようだ。

 

カリフォルニア在住のテスラオーナー向けに、「午後4時から9時の間はお家&Tesla充電ステーション(Supercharger)での充電をできるだけ避けて欲しい」というメッセージがスクリーンに表示されています。

午後4時から9時は電力消費量の多い時間帯であり、ここを避けることで、例えばお家のクーラーなど、より効率的に電気が使えますという対策。 (出所:GIZMODO)

 

www.gizmodo.jp

 

 テスラは、「ゼロ・エミ」をミッションに掲げる。そのテスラのEV車のオーナーが気候変動の影響を受けることに、何か皮肉さを感じたりもする。

 

 

 

 気候変動のリスクが認知され、多くの企業が様々な対策を実施するようになったが、こうした異常気象による災害が絶えない。 

 

 カナダ最後の"無傷の棚氷"ミルン棚氷が突然、崩壊したという。棚氷のほぼ半分が失われたとBusiness Insiderが伝える。

 科学者たちは、棚氷崩落の原因でもある暑さは気候変動のせいだと指摘しているという。

 こうした表現になるということは、米国はまだ気候変動懐疑派が多いのだろうか。

 国連の気候変動対策を話し合う「パリ協定」から米国が離脱たことも影響しているのだろうか。

 

www.businessinsider.jp

 

 国内では、今年の猛烈な暑さの原因として気候変動の影響があると気象庁は公言する。

 政府も、ここ最近の猛烈な雨による災害に気候変動の影響があることを防災白書に明記する。しかし、それでも国内で、未だ気候変動懐疑派が多数存在するようだ。

 

 

 8月20日スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんが、ドイツのメルケル首相の招きに応じベルリンを訪問、メルケル首相と約1時間半にわたって会談したという。

 毎日新聞は、会談後、記者会見で話すグレタさんの言葉を紹介する。

メルケル氏には(気候変動対策を進める)大きな責任がある。そうした責任を果たす指導者となる大きな可能性もある」 (出所:毎日新聞

 

 グレタさんは、メルケル氏の親しみやすさにも言及したようだ。

 毎日新聞によると、ドイツは7月から輪番制のEU議長国を務めており、EUは年内に30年までの気候変動の原因といわれる温室効果ガスの削減目標引き上げを目指しているという。

 

mainichi.jp

 

 今年11月、米国では大統領選となる。風向きが変わることになるのだろうか。

 

 台風8号が、熱帯の海のように熱くなった九州西側の東シナ海で勢力を強めながら北上している。

 ウェザーニュースは、「 東シナ海の海面水温が高いため、明日26日(水)にかけて「非常に強い」勢力になる予想で、発達のピークを迎えます」と伝える。

 「九州にはそれほど近づかず、朝鮮半島の西に進む見込みです」という。

 ひとまず安堵した。

 

 

「参考文書」

www.bloomberg.co.jp

   

 

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