アマゾンのジェフベゾス氏が3月21日にブログを更新した。
「A message from our CEO and founder」と題したブログでは、これまでにアマゾンとしてとってアクションに触れた上で、引き続き生活必需品のサプライチェーンを守り、供給を続けことを優先すると公表した。
My own time and thinking is now wholly focused on COVID-19 and on how Amazon can best play its role. I want you to know Amazon will continue to do its part, and we won’t stop looking for new opportunities to help.
(出所:The Amazon Blog Day One)
国内では、この3連休に花見に出かけたり、K-1の試合が強行されたり、人の動きがにわかに活発化しているように見える。 一方、ニューヨーク市のシリアスな状況をmashupNYが伝える。
NY市に社会距離戦略の強化を要請
クオモ知事は、州の感染者の53%は18歳から49歳だと述べ、高齢者以外の感染者が多いと指摘。昨日ニューヨーク市内の公園に集まっていた人々の写真を示し、「これは誤りだ。無神経であり、傲慢、自殺行為で、他人にとっても無礼だ。いますぐ辞めるべきだ。冗談じゃない。」と社会距離戦略(ソーシャル・ディスタンシング)が実践されていないことを非難した。市長と市議会議長に対し、この状況を是正する計画を、24時間に提出するよう求めたと述べた。(出所:mashuupNY)
こうした状況下で、人々がアマゾンに寄せる期待は大きくなるのであろう。
アマゾン(Amazon)は3月17日、コロナウイルスの拡散でフェイスマスクやトイレットペーパーなどの製品の需要が大幅に増加したため、今後3週間、「必須ではない」製品の倉庫への受け入れを停止すると発表した。
つまり、電子機器などの出荷のためのスペースを倉庫内に確保していないことを意味する。 代わりに、医療用品、日用品その他の需要の高い製品、またはコロナウイルスの危機の中で注文が急増している製品など、より必要だと思われるアイテムを仕入れている。
ただし、これはアマゾンがこれらの必需品以外を販売しないということではない。(出所:Business Insider)
新型コロナの感染拡大に合わせ、増える注文に対応するため、米国内で新たに10万人を雇用し、また、米国、カナダ、英国ではフルフィルメントセンターにいる従業員とパートナーに対して時給をアップすると公表した。
アマゾンの危機に対する行動にただ驚く。昨年、気候変動対策として、EVトラック10万台の購入を公表し、1兆円のベゾス・アース・ファンドを2月に立ち上げた。そして、今回も、生活必需品の供給を途絶えさせないようと行動を続ける。
mashupNYは、警戒を呼びかけるNY州クオモ知事の言葉を紹介する。
「ニューヨーク州民の40%から80%が感染するとも予測されており、われわれはその速度を抑えようとしているが、いずれ拡散する」と見通しを述べ、状況は4から9カ月間続く可能性があると見解を示した。
(出所:mashupNY)
まだまだ油断できぬ状況が続いているということであろうか。対岸の火事としないほうがよいのかもしれない。
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