Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

コロナ禍 混沌、迷走、異次元な世界に暮らす恐怖

 

 混沌としか思えなくなった。

 17日に記者会見があった。

「皆さんに改めてお願いいたします。どうか、外出を控えてください。できる限り、人との接触を避けてください。そのことが医療現場を守り、多くの命を守ることになります。ひいては、皆さんや皆さんの愛する人たちを守ることにつながります。全ては私たち一人一人の行動にかかっています」

と呼びかけた。

 

 会見後の週末、天気のよかった19日は、江の島や鎌倉の観光地に人出があったとの報道があった。クラスター対策班の8割おじさんこと北大の西浦先生もルールを守れない人が一定の率でいることは言っていたが。

その状況を把握してか、地元の藤沢市長は、Twitterで、外出を控えようと呼びかける。

 

 

会見での表現、内容の問題なのか、それとも報道の問題なのか。好き嫌いの問題ではないはずであるが...

どうすれば伝わり、行動自粛につながるのだろうか。

 

「あと20日間、日本全体が一丸となってこのウイルスとの闘いを闘い抜いていく。全国の都道府県と手を携えて、皆さんの健康と命を守るため、あらゆる手段を尽くしていきたいと考えています」

と17日の会見で語られた言葉がある。

  

「国として自治体と連携し、感染予防に必要な医療防護具を1つでも多く現場にお届けします。医療用ガウンや高機能マスクなどを、産業界の全面的な協力を得て、調達いたします」

医療崩壊を防ぐと会見での話があった。この医療防護具関連について質問したラジオ日本の記者にこう答えた。

 

看護師、看護助手あるいは、もちろん医師の皆様、病院関係の皆様や、臨床検査技師等々、医療関係の皆様に改めて御礼を申し上げたいと思いますが、その皆さんが自らの感染を守るためのマスクや、ゴーグルや、防護のガウン、医療用ガウン等が不足している、十分に供給できていないということは、総理大臣として申し訳ないと思っております。その中で、今まで海外に大きく、特に中国に大きく依存していたという問題点もありました。
 そこで、この医療物資の不足状況を緩和するために、プッシュ型で提供していくこととしております。まず、第一弾の緊急事態宣言が発出された7都府県に対して、サージカルマスクを今週中に1,000万枚、そして医療用ガウン及びフェースシールドをそれぞれ今週中に10万枚、今月中に90万枚、またN95マスク、またKN95マスクを今週中に約7万枚、今月中に約70万枚、配付します。

(出所:首相官邸公式ページ 新型コロナウイルス感染症に関する安倍内閣総理大臣記者会見 4月17日)

 

 会見の翌日から、ソフトバンクグループの大赤字に苦しんでいるはずの孫さんがTwitterで、自治体首長と直接、医療防護具の売買のやりとりを始めた。大阪府、福岡市、愛媛県

 

 

売名行為ではと批判された投稿には、「そうですね。本業が創業以来最大の赤字です。懸命に朝から夜中まで業績回復に頑張っています。でもに苦しんでいる人々の事が気になって...投資家の皆様には申し訳ない」と切り返す。

 

プッシュ型は今必要なところに届かないということであろうか。

 

 

 

 迷走とでもいうのだろうか。しかし、これが現実と受け止めざるを得ない。

「国として自治体と連携して」という会見のことばは何であったのだろうか。空回りする政策に役人もついていけないのだろうか。

 

 政府肝入りで始まった布マスクは、不良品がだいぶ混入しているようだ。不良交換を受け付けると厚労省はいう。一般企業であれば、自主回収するレベルの不具合内容と率ではなかろうか。政府支給は安心・安全に抵触しても続けるということなのだろうか。悪い事例を残すことになりはしないだろうか。

 

中国で始まったコロナ、BBCによれば、世界で2番目に患者が発生したのが日本だという。

 ニューヨークや欧州で最悪を脱しつつあるのだろうか。韓国では新規の感染者数が1桁まで減少したという。世界各地で沈静化への傾向が見え始めてきたのだろうか。

 

4月17日、緊急事態宣言が全国に適用になった。出口はまだ先ということなのだろう。

3月の貿易統計の速報値がさえない。優先したはずの経済への打撃も底が見えなくなりはしないだろうかと心配になる。

 

www.nikkei.com

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シャープが個人向けにマスクの販売を明日から始めるようだ。

 

 

 

未知のウィルスとの闘いが、未曾有の国難になっているようだ。

コロナ渦、異次元の世界に迷い込んだような気分になった。

恐怖でもあるが、滑稽でもある。

 

 

救急車のサイレンだけが鳴り響く街で

日本人バイオリニストの祈りの「アヴェ・マリア」が胸を打つ

 


Audizione a Cremona - Ave Maria di Charles Gounod | Lena Yokoyama | PRO CREMONA

 

あれだけ混乱していたイタリアも少しは先が見通せる状態にはなってきたのだろうか。

 

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