Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

麗らかな5月の陽気に誘われて、明日は明日の風が吹く

 

 「犬も歩けば棒に当たる」という。今歩き回ると、幸運より災難の方が確率が高いのかもしれない。

 観光地各所でバリケードが破ってまで侵入しようとする人がいるとニュースやSNSをにぎわしている。自粛の緩みなのか、それとも専門家会議の内容の影響もあるのだろうか。

 なかなか自粛徹底とはいかないようだ。

 モラルとかコロナの危険性とかが指摘されるけど、それ以上の何かが人々を行動に駆り立てるということだろうか。それが何なのかはわからないが。

 

 にわかに出口戦略との話が出てきて国と地方での差が顕在化してきているようだ。明日の会見のことが気になり出す。今さら心配したところで、もうなるようにしかならない。

 

  ニュージーランドは、先日、ロックダウンレベルを4から3に緩和した。作家の辻仁成さんがニュージーランド在住の写真家さんのブログを紹介していた。そのブログによれば、当日の朝のSNSのトレンドワードがマクドナルド(現地では#Maccasという言葉)だったらしい。何か人間味があって思わず引き込まれた。ブログを読んでみても、やはり、アーダーン首相の信頼が高いことが伝わってくる。

 

www.designstoriesinc.com

 

 そのアーダーン首相は、「バブル」を喩えに隔離政策の必要性を説いたとか。

 バブル=泡のことを想像していたら、ふと鴨長明方丈記を思い出した。なんとなく、今の世情のように思えた。

 そんなことを思っていたら、方丈記の一文で始まる「Fashion snap」の記事に目がとまった。

 

www.fashionsnap.com

 

色々な業界でアフターコロナの予測が始まる。ロイターは、アフターコロナの観光について紹介する。星野リゾートが描くシナリオ通りに展開していくのだろうか。

 

jp.reuters.com

 
 韓国では、このGW17万人が済州島を目指したそうだ。ニュースが伝える人々の行動からするとなかなか思い通りには進まないのかもしれない。混乱と秩序を繰り返しながら、ひとつの方向に収まっていくのだろうか。

 

 

 

 ロイターによれば、米国を始め、世界各地で自粛疲れが見られるという。

「米国では早過ぎる時期に通常の状態に戻ることに当局者は懸念を示しているものの、グーグルのデータでは外出がじわりと増加。4月12日時点で63%減だった小売店と娯楽施設への外出がその2週間後には42%減となった。春になって気候が良くなるにつれ、コロナ疲れが顕著になると専門家は予測していた」とロイターは報じる。

 

jp.reuters.com

 

 5月2日の会見で、西村大臣が「それぞれの業界で感染を防ぐための自主的なガイドラインを作ってもらい、専門家に適切か判断してもらうやり方ができないか議論している」と述べたと日本経済新聞が伝えていた。

 官民一体でこの難局を乗り越えていこうということなのかもしれないが、護送船団方式という言葉を思い出す。何か古びた政治臭さを感じてしまう。前例のない危機下でも老獪な政治スタイルは通用するのだろうか。

 

 延期になっているCOP26のこともニュースにはなっているようだが、気も漫ろ、なかなか熟読できていない。

 東京都は、溜まるプラスチックスごみ対策として、太平洋セメントと協業を決めたようだ。中間処理業者が排出する廃プラスチックを集約、都有地で保管した後、船舶で太平洋セメントのセメント工場に送るという。セメント工場ではそれを原燃料として、通常使用している石炭を廃プラに切り替え、CO2の削減を図りながら廃プラスチックの有効利用を進めるという(参考:東京都ウェブサイト)。もう少し詳しく調べてみたいけど、なかなか気持ちがそちらに向かない。

 

 この太平洋セメントとの協業について発表した記者会見での小池知事の発言内容を確認してみると、何か苛立ちみたいなものを感じる。

 

結果を出すのはお一人お一人の行動にかかっています。国や自治体が強力な罰則がない代わりに、これが長引くのは皆様一人一人の行動の結果という、結構難しい。結局、私権を妨げないことで、結果として、不便であるとか、経済を縛るということが長くなった場合、一体どうなのかという、ある意味とても深遠なテーマだと思います。
ただ、罰則もなく、このような形で皆様にご協力いただき、前にマーケティング理論を申し上げましたけれども、残念ながらご理解いただけない、僕だけはいいやと思っている人たちがこれだけいらっしゃる。そのことで結局長引いてしまう。この件について敏感な人は非常に、200%敏感です。一つ一つのことで、いつも消毒液をお持ちになったりという方がおられる一方で、遊技場の方に密でずらっと並んでおられて、「そんなのいいんですよ」みたいなことをおっしゃっている。だから、すごく幅広い。情報の伝達とか危機感というのは一人一人持ち方が違うのだろうと思います

(出所:東京都ウェブサイト 小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和2年5月1日)

 

www.metro.tokyo.lg.jp

 

 

 

 インドでは、5月3日に全土封鎖が解除予定であったが、感染者が増加、2週間延長となるという。一方で、聖なる河、ガンジス川の水質が大幅に改善しているようだ。インドの環境改善もあと2週間の寿命になってしまうのだろうか。

 

f:id:dsupplying:20200503180116j:plain

 

 作家の辻仁成さんが新しい日記を投稿した。心が温まる。

人は本来助けあうことができる生き物だと思う。

 

www.designstoriesinc.com