ようやくプロスポーツが再開するようだ。ドイツの話であるが、ブンデスリーグが無観客で再開する。
連日のコロナばかりのニュースの中で、大迫選手や長谷部選手の活躍のニュースが報道されればと期待する。
そのドイツでは、慎重姿勢のメルケル首相に州知事らが反発、バイエルン州では連邦政府との話合いの前に、独自の外食・ホスピタリティー部門の活動再開計画を発表したという。「各州は徐々に合意の範囲を超えて行動しており、メルケル氏は一部の州の行動が「急速すぎる」と強く訴えている」とAFPが報じた。
様々な経済指標が公表され始めている。欧州では、PMI購買担当者景気指数、生産の指数や新規受注指数が半減、過去最低になったという。干上がった需要が原因とロイターは指摘する。
米国では製造業の新規受注が大幅に減少、過去最大の落ち込みという。民間輸送機など輸送機器の落ち込みが響いたようだ。
「財とサービスの輸出が3月に過去最大の減少となった」とブルームバーグは報じる。
輸出入の減少は、国外旅行や観光の落ち込みが大きく影響。サービスだけで見た場合は、落ち込みのほぼ全体を旅行・観光が占めた。旅行収支は、輸出に相当する受け取りが前月比45%減、輸入に相当する支払いは64%減少した。 (出所:ブルームバーグ)
こうした経済状況では、経済再開を急ぎたいとの気持ちも芽生えるのだろう。
一方で、死者が7万人を超えた米国では、コロナ後のオフィスでは従業員を徹底監視かとウォールストリートジャーナル(WSJ)が伝える。WSJによれば、ニューヨーク市マンハッタンのロックフェラーセンターでは、従業員のソーシャルディスタンシング(社会的距離の確保)順守状況を監視するための入居企業向けモバイルアプリも開発しているという。
様々なコンサルタントがコロナ後の社会を先読みする。コンサルタントの仕事のひとつだから仕方がないが、彼ら予想する社会は現実化するのだろうか。まずは日銭を稼ぐことが優先されたりはしないのだろうか。
コンサルタントが指摘する社会を実現するには、経営者の意識改革が必要だ。それがコンサルタントの仕事ともいえるが。
コロナウイルスの蔓延を断ち切るべく引きこもり生活が続く中、誰もが必然的にエコミニマルなエシカル消費を強いられているが、コロナパニックが収束しても元には戻らないかもしれない。
多くの人々が所得が減り、資産も傷ついて将来への不安をトラウマのように抱える中、精進落としの消費や娯楽に走る人は限られ、収束後も大多数の人々は引きこもり生活で身に付いたエシカル消費を引きずると思われる。ならば不要不急でエシカルから最も遠い衣料・服飾消費の回復は最後の最後になるばかりか、元の水準に戻ることはもうないだろう。
(出所:WWD Japan)
5月6日に安倍首相がインターネットの番組に出演、山中伸弥さんとPCR検査云々の話をしたとか。
前日の5月5日には、小池都知事が会見し、緊急事態宣言が延長されたことを受け、この先、出口戦略となるロードマップ、具体的な取組方法を早急にまとめていくという。また、コロナ対策のために、都の人的資源、そして財源を集中的、重点的に投入するため、都政を見直していくとし、具体的に、予定していた築地市場跡地の再開発の手続き、都民の城の改修などは、当面休止するともいう。
そんな中でも、「この延長期間でありますけれども、緊急事態措置を早期に緩和できますように、東京がさらに一丸となる期間としたいと思います。だらだらとただ延長するのではない、ここで本当に皆様とともにウイルスに勝ち抜くという、そういう期間にしていきたいと思います」とちくりと批判する言葉もあったようだ。
東京は様々な面で今もう疲弊してしまっております。
今回の延長に際して、改めて、そうした危機感の共有ができることによって、一日も早くも東京の健康も、そして何よりも都民の皆様の健康を取り戻していきたいと思います。
なかなかの難敵であるこのウイルスですが、都民の皆様一人ひとりの力を束ねて打ち勝つことはできない。「誰かがやる」のではなくて「自分がやる」。
そのような意識をお一人お一人にお持ちいただきたい。ご協力をお願い申し上げます。
・・・・・
人類これまでの長い歴史の中においても、多くの感染症と闘い、それを克服して参りました。この難局も、東京・日本が一丸となって、
これまでの常識にとらわれることなく、
「感染しない・感染させない」、
そのための行動を徹底することで、必ずや乗り越えることが出来ると信じております。
・・・・ これからの1か月はとても重要な、大事な1か月となります。東京の未来のための1か月、未来へとつながる1か月とすべく、皆様方のご協力、引き続きお願い申し上げまして、私からのご報告とさせていただきます。
(出所:東京都ウェブサイト 小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和2年5月5日)
(資料出所:東京都ウェブサイト 小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和2年5月5日)
フランスでは、「公衆衛生上の緊急事態」を2か月延長する方針を発表したそうだ。
ロックダウン措置の部分的かつ段階的に解除が5月11日から始まり、小学校を再開する。フランスの保健相は、3月24日施行の衛生緊急事態法を解除することは同時に時期尚早であり、再び感染が拡大する恐れがあると述べ、厳しい対策を引き続き実施することが可能となるとAFPが伝える。
フランスの在住の作家の辻仁成さんは、そんなフランスの今を日記に綴る。
韓国では、「社会活動がほぼ通常通りに戻った」とAFPは伝える。
博物館の広報担当者はAFPの取材に対し、
「同僚の多くも勤務に戻ってきて、再開に興奮している。とてもうれしい」と語った。
ただ、出社再開に複雑な思いを持つ人々もいた。ツイッター(Twitter)には
「会社の机に着いた途端、家に帰りたくなった。でも、不思議と安心もする」
といった投稿や、「長期休暇が終わってしまったような気分」といった書き込みも見られた。 (出所:AFP BB News)
こうしたことが、人々の本音かもしれない。
国内でも、地方から経済活動が再開する。どれだけ賑わいが回復するのだろうか。
迎えるお客様のために、余念なく準備を進める。
そんな他者への配慮が再発見や気づきになっていくのかもしれない。
そうしたことを繰り返しながら、本当の意味でのエシカル、倫理観が醸成されていくのだろうか。
「参考文書」