ウィズ・コロナ、コロナとの共存する時間が長くなっている。衰えることを知らないコロナといっていいのだろう、また、欧州で感染が拡大しているようだ。
ロイターによれば、欧州での新型コロナウイルス新規感染者数が初めて10万人を突破し、ロシアや英国では今週に入って感染者の急増が続いているという。
コロナ渦、あらゆるところに影響し、変化が生まれていると、どのメディアも眺めてもそういう。
新型コロナウイルス禍は、多くの企業経営者の不意を突き、世界のビジネスを混乱に陥れた。
効率最大化のために構築された世界的サプライチェーンなどのシステムは急停止した。こうした耐性の欠如が浮き彫りにしたのは、経営者が長期的な視点を持つことの重要性だ。
続くコロナのマイナスインパクト = イオンが業績発表
イオンが、2020年3 - 8月期の業績を発表した。連結営業利益が前年同期比60.7%減に沈んだという。ロイターによれば、赤字だった3 - 5月期から回復、6 - 8月期は黒字に転じたという。
吉田昭夫社長は、下期には雇用悪化などコロナのダメージが顕在化するほか、節約志向で価格競争は厳しくなるとみている。
さらには「コロナが収束しても、マクロのマイナスインパクトが続く」と、慎重な見方をしている。
イオンは、新しい生活様式に対応したネットスーパーの拡大やレジの省人化、家で過ごすための需要への対応などを進めていくと方針だとロイターが報じる。
エシカル消費 静かなブームを抜け出る
「エシカル消費」が、静かなブームの域を抜け出ていると日経ビジネスはいう。背景に、消費者意識、消費行動の変化がある。
モノ消費からコト消費への転換、SNSを活用したマーケティング、生活を便利にするイノベーション……。
長引く消費低迷の中でも、日本企業はあの手この手を駆使して、より多くの人を引き付けるメガヒットの開発を原則として目指してきた。だが、そんな従来型の方法だけでは、いよいよ成果が上がらない時代になりつつある。その背景にあるのもやはり、コロナ禍である。(出所:日経ビジネス)
このままの経済活動でいいのであろうか?
ここ最近、そんなことを考えるようになった。 自分たちが行ってきた経済活動、ビジネスで、自ら首を絞めることになっていないだろうか。
「かつて懐疑的な視線を向けられることも多かったエシカル消費が伸びている。ブームの主役は若年層で、消費の一大潮流になるかはまだ未知数だ」と日経ビジネスはいう。
ヒットの源は、「声なき声」
「自分でもよく分からないんだけど、コロナ禍で人生観とか世界に対する見方みたいなのが変わって、どうせ消費をするなら良い企業の商品を買おうと思うようになった」
先行企業が注力するのは、市場の小さな動きの重要性に気づいているからだ。 (出所:日経ビジネス)
環境関連をはじめとする企業の「善行」を強く意識する消費者が増えていると日経ビジネスは指摘する。
「今こそ行動に踏み出すべき時だ。世界中のCEOと取締役は今、コロナ後を見据えて未来を再考している」とロイターはいう。
「トヨタ」が断トツの1位 = 日経「ESGブランド調査」
日経BPが、一般消費者やビジネスパーソン2万人に、ESGの視点から企業のブランドイメージを聞く「ESGブランド調査」を行ったという。
圧倒的な支持を得たトヨタ自動車が総合第1位になり、2位にサントリー、3位にはイオンが続くという結果になったそうだ。1位のトヨタは、2位のサントリーにスコアで大差をつけたという。
CSRコンサルタントの安藤光展氏は、この「ESGブランド調査」の結果をYahooニュースで解説する。
「良くも悪くも、ダイバーシティ(多様性)やエシカル(倫理観)、コンプライアンス(法令遵守)を、より企業に求めるようになってきている」、こうしたことが消費者の中で企業イメージにつながっているのではないかと指摘する。消費者が企業やブランドに求める役割が変化しているともいう。
「ESGブランド調査」で1位になったトヨタには「豊田綱領」という理念がある。パーパスともいっていいものだろうか。
豊田佐吉翁の遺志を体し
一、上下一致 至誠業務に服し 産業報国の実を挙ぐべし
一、研究と創造に心を致し 常に時流に先んずべし
一、華美を戒め 質実剛健たるべし
一、温情友愛の精神を発揮し 家庭的美風を作興すべし
一、神仏を尊崇し 報恩感謝の生活を為すべし
(出所:トヨタ公式サイト)
豊田綱領を発表した1935年10月末は、G1型トラックの発表を翌月に控えた時期にあたり、自動車事業をやり遂げるための心構えを示したとも解される。
自動車産業の確立を通して、社会経済の発展に寄与するという「産業報国」の目的を明示するとともに、技術開発に努めて、さらに自動車を進化させていくという「研究と創造」の決意を表明したといえよう(引用:トヨタ公式サイト)。
新型コロナに大雨や酷暑という異常気象、今年はそんな年になのだろう。遠からず、そこに地球温暖化による気候変動の影響があると言われる。それに加え、プラスチックス問題や人権問題も顕在化する。
こうした問題は政治だけに任したままでいいのだろうか。突き詰めていけば、そもそもの原因は経済活動にあるわけなので、経済活動、ビジネスが主導して解決していかないと、悪化の一途に陥るだけのだろう。
そうした「愚行」だったことに気づいている人たちは行動を起こしている。それはそこに大いなるビジネスチャンスがあるということなのかもしれないが。
順位の正確性は別にして「ESGブランド調査」の結果は、その現われなのかもしれない。
ブランディングが先なのか それともパーパスを優先すべきか
最近耳にするようなった「パーパス・ブランディング」。「ここでいうパーパスとは「目的」よりは「存在意義(自社が存在することで社会・ステークホルダーに貢献できること)」の意味で使われ、「志」、「大義名分」とも言えると安藤氏は解説する。
パーパスは、自社の存在意義であると同時に究極的な企業としてのあり方でもあるのです。 (出所:Yahooニュース)
自らに課すパーパス、それは今ある気候変動やプラ問題、人権問題を解決につながるものなのかもしれない。それをきちんとビジネスでの中で実行し、そこから利益も上げる。そのために、従来手法でマーケティングし、消費者に伝えていく。
それが、逆に言えば、新しいマーケティングともいえるのかもしれないが。
サステナビリティ推進の現場では、しばしばブランディングという言葉が飛び交うことがあります。
「ESG推進の目的はブランディングです」「ESGの成果はブランディングです」などのフレーズを耳にしたことがある人もいるかもしれません。
しかし、このフレーズを発した人に「ブランディングの定義とは何ですか?」「その影響は数値化できるんですか?」「本当にビジネスに貢献するんですか?」「費用対効果は適切ですか?」などと聞いても、たいした答えは返ってこないでしょう。なかなか難しい課題です。(出所:Yahooニュース)
日経ビジネスは、企業の「善行」を強く意識する消費者が増えていると指摘した。
しっくりとこない表現と感じた。それだけ「愚行」する企業がそれだけ多いということなのか。
確かに今ある世界を見ればそういうことなのかもしれないが。