Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

マイグレーション コロナの禍から善き社会に

 

 ツイッターが、トランプ大統領のアカウントを永久に停止すると発表したという。

 前代未聞、一企業がアメリカの現職大統領を糾弾する。共同通信によれば、さらに暴力を扇動するリスクがあるからだという。

 米民主党は11日に、トランプ大統領の弾劾手続きを開始する見込みだという。任期が残り2週間を切っていても、許すことができないということであろうか。

jp.reuters.com

 この4年間、良くも悪くもトランプ氏の言動がニュースになってきた。社会にどんな影響を与えていたのだろうか。フェイクニュース、扇動、分断、混乱、そんな言葉たちがよみがえる。ツィーターがひとつの結論を出してくれたのかもしれない。表現の自由はあれど、最低限守るべきモラルがあるのだろう。次の4年では社会の雰囲気も変わったりするのだろうか。

 

 

猛威

 制御不能なまでに感染拡大する英国ロンドン。ロンドンのカーン市長が、市内の病床数が今後数週間で限界に達する恐れがあると懸念し、「ウイルスがロンドンにもたらす脅威が危機的な状況にあるため、「重大インシデント」を宣言する」と表明したとロイターが報じる。

 カーン市長によると、市内の一部地域では市民20人に1人が感染。救急車の搬送要請は1日最大9000件に上るという。 (出所:ロイター)

jp.reuters.com

 英語では、突発的な事故はアクシデントという。インシデントとはどちらかと言えば、あることに付随して起こる出来事や事件という感じであろうか。ロイターによれば、重大インシデントは通常、攻撃や重大事故の発生時に指定され、特に「重大な被害、損害、混乱、または人間の生命や福祉、不可欠なサービス、環境や国家安全保障に対するリスク」などがある事態に適用されるという。ロンドンから目が離せなくなりそうだ。国内の危機管理は大丈夫なのだろうか。

 そんなニュースたちに少しばかり心をかき乱されるが、足元は政府の呼びかけに則り、粛々と過ごしていくしかないのだろう。

 

 

目を東南アジアに移してみれば、プラスチックス問題を取り上げられるニュースが気になる。

チャレンジ

 新型コロナウイルスの影響でバリ島では、海外からの観光客を受け入れていないが、そのひとつの海岸には30トンもの海洋ごみが漂着したという。CNNによれば、モンスーンの季節になると毎年押し寄せるそうだ。原因はごみの管理が行き届かないことにあるという。

www.cnn.co.jp

 ごみは地元住民が清掃をしたとCNNは伝える。

f:id:dsupplying:20210109153413j:plain

 ベトナムの新聞 VnExpressは、ベトナムにおけるプラスチックスのリサイクルの必要性を説き、海外の事例を紹介する。東南アジアの多くの国々から流出するプラスチックスごみなどが海洋ごみの原因と言われる。その対策もこうしたアクションから始まるの間もしれない。

 

循環型社会を目指して

 VnExpressは、こんな説明をする。東南アジアは一般的にますます多くのプラスチックスを生産しているが、ヨーロッパはますます生産を減らしており、ベトナムプラスチックス産業の何千もの企業を閉鎖することは容易ではない。ベトナムの人々は、すでに持っているプラ​​スチックスを何度も再利用するべきだ。

e.vnexpress.net

 どの国においてもあまり状況は変わらないのだろうか。国は変われど課題は共通なのだろう。

 ベトナムがプラスチック廃棄物をリサイクルするための最初のステップは、元の成分に応じてそれらを分類できるようにすることである。廃プラスチックを収集するためのインフラストラクチャを開発する必要がある一方で、一部は埋め立て地に行くか、燃やさなければならないだろう。ベトナムが米国と同様のシステムを持ちたいのであれば、プラスチックをペレットに変えてそれらから製品を作ることができる二次リサイクル業者が必要である。 (出所:Vn Express)

f:id:dsupplying:20210109152502j:plain

 

マイグレーション

 こうしてみれば世界で起きている問題は国を超え共通することが多々ありそうだ。こうした厳しい状況に陥ると、いつまでも言い争いをするよりは、互いに手を携えて協力し合ったほうがいいのだろうとつくづくそう感じる。今はソーシャルディスタンス 社会的な距離が求められているけれど、時機が来れば、また移動が活発になり、より協力もしやすくなるのだろう。

 

 

  日経ESGが、「食品ロス」「廃プラ」「紙おむつ」を事例にサーキュラーエコノミー循環型経済への移行について解説する。

消費者一人ひとり、そして社会全体の価値観を大きく変えていくことが大切です」。

ここで鍵になるのが「消費者の価値観」です。

消費者の価値観には「安くて良いものを求める」という変わらない本質的思考と、時代に応じて変わっていく価値観の大きく2つが存在します。

このうち前者の価値観は容易には変わらないことを前提とし、企業と社会が連携して変革に向けた努力を継続していくことが欠かせません。 (出所:日経ESG)

project.nikkeibp.co.jp

 

 日経ESGは、問題として「経済の合理性」を指摘し、循環型社会への移行が新たな社会的価値を生んだとしても、企業が採算を度外視して推進するのはサステナブルとは言えないという。企業が単独で推進するよりは、協力するほうがよりベターであるともいえそうだ。

 渡り鳥や動物たちには国境がない。季節になれば、国境を越え移動、マイグレーションを始める。今はそれにむけて準備のときなのかもしれない。

 

禍を転じて福と為す

 「禍を転じて福と為す」、先人たちは巧い言葉を遺してくれた。自分の身にふりかかった災難を上手く利用して、逆に自分の有利になるよう工夫することを意味するという。

 コロナが通り過ぎれば、善き社会のカタチが見えてきて、社会の価値が新たなものになるのかもしれない。そろそろ創意工夫を始めてもよさそうだ。