「肉の日」、2と9がつく日をそう呼ぶらしい。2月9日も「肉の日」だったという。その日のグリーンピース・ジャパンのツイートが気になった。
私たちは既に、世界の全員が貧困に苦しまずに食べられるだけのカロリーを生産しています🍛 世界で生産される大豆の90%は人ではなく、家畜動物が食べています🐮
— グリーンピース・ジャパン (@GreenpeaceJP) 2021年2月9日
私たちが直接、植物を食べるプラントベースに切り替えるとさらに35億人を養うことができます🍽️🌽🍅 #肉の日 #人権 pic.twitter.com/CJxNnwa23T
「世界で生産される大豆の90%は人ではなく、家畜動物が食べています🐮」、何となく知ってはいたが、改めてそう文章に表されると、唸り声をあげたい気分になった。
肉に執着があるかといえば、そうではない。肉を憎んでいるといえば、そうでもない。でも、知っておくべきことかなと思った。
少しの我慢(?)が誰かのためになったり、それで温暖化防止につながれば、それはそれでうれしい。それに加えて、新ジャンル「プラントベース」に興味があるのかもしれない。
ユーグレナの代替肉
その肉の日2月9日に、ユーグレナ社がネクストミーツと共同開発した大豆などを原料とした植物ベースの代替肉「NEXTユーグレナ焼肉EX」の販売を始めたという。
この代替肉にはユーグレナ500㎎、クロレラエキス500㎎を配合されているそうだ。
そのユーグレナ社とコラボするのは、「ネクストミーツ」、名前は知っていたが詳しくは知らない。
代替肉で地球の未来をつくるといい、「代替肉・植物肉・人工肉」に着目し、その研究開発を行なっているという。
つい先ごろ、SPACスキームを使い、実質的に米国での株式公開企業となったということで話題になった会社だ。
ネクストミーツによると、国連が定めるSDGsを背景としたサスティナビリティ銘柄としての期待も高まっているという。
一風堂「プラントベース」ラーメン
コロナで出歩くことが減ったことの影響があるのかもしれないが、気づけば「プラントベース」がジワリと進出してきているのかもしれない。
ラーメンの一風堂が、「プラントベース」のラーメン「プラントベース赤丸」を2月1日から限定販売しているという。
植物由来の原料で作られた「とんこつのようで、とんこつじゃない」ラーメンです。
一風堂の定番豚骨ラーメン「赤丸新味」を、スープ・麺・具材いずれにも動物性の食材を一切使わずに再現しました。 (出所:一風堂)
一風堂は、これまでに無かった新しい体験ができる「未来志向」のラーメンという。
「プラントベース」のラーメンはいいのかもしれない。こうしたことでより広く認知され、「プラントベース」が普及すればいいかもしれない。
また、このラーメン開発は「不二製油」との共同開発だったという。
延期されていた「ラーメン開発」とはこのことだったのだろうか。
IKEAに日本ハムも
IKEAは、人気商品のミートボールを肉を使わずに再現した「プラントボール」を昨年10月から発売しているという。
日本ハムは昨年から、肉を使用しないNatuMeat(ナチュミート)5品の販売を始めているという。
ハムやソーセージタイプの他、 ハンバーグやキーマカレー、 ミートボールタイプがあるという。
どのくらい売れているのだろうか。もっと認知が進み人気が出れば、手軽にスーパーマーケットでも購入することができるようになるのだろうか。
日本ハムはこの他にも培養肉の研究開発も進めているという。まだコストや味など難しい課題があるという。それらを乗り越え、これまでにない新しい食を提案したいという。
同居する肉好きの母に、健康のことも考えて「プラントベース」の食べ物を食べさせたいと思うがなかなか手が出ない。牛のゲップのことを心配する前に味のことを言いだすのではないかと思ってしまう。培養肉に少しばかり期待したりする。
いずれにせよ、「プラントベース」が新たなジャンルの食べ物として認知されることを期待したい。「代替肉」、それでも肉とは違う食べ物ということが認知、理解されるまで、手を替え品を替えての模索が続くのだろうか。
「参考文献」