Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

【この夏の猛暑予想】加速するか脱炭素、地域マイクログリッド 小田原でスタート

 

 今年の夏もまた猛暑になるのだろうか。「広範囲で平年並か平年よりやや高く、全国的に暑い夏になりそうです」とウェザーニュースが夏の暑さの見通しを発表した。

 それによれば、早めに梅雨が明ける地域が多く、昨年や平年よりも暑い期間が長くなる予想だという。暑さのピークは7月下旬と8月下旬の2回あり、猛暑日が続くおそれがあるそうだ。

 太平洋高気圧は7月はじめから勢力を強め、より上空高いところにあるチベット高気圧も本州付近に張り出すタイミングがありそうだという。

weathernews.jp

太平洋高気圧とチベット高気圧は広がる高度が違うため、チベット高気圧と太平洋高気圧が同時に張り出すと、上空で重なり合って“ダブル高気圧”となります。二つの高気圧が非常に背の高い一つの高気圧のように働き、厳しい暑さをもたらす見込みです。このため、最高気温が35℃以上の猛暑日が続いたり、フェーン現象が起こりやすい場所では40℃前後の酷暑になる日も出てきます。 (出所:ウェザーニュース

 9月にかけても暖かな空気が流れ込みやすく、秋のお彼岸の頃までは残暑が厳しくなる見込みとウェザーニュースはいう。

 

 

 ワクチン接種が加速し始め、やれやれと思ったのもつかの間、まだ梅雨も明けぬ間に、夏の猛暑を心配する。

www.bloomberg.co.jp

 一方で、2月に始まったワクチン接種も接種回数が1300万回を超え、7日間平均で、この2週間で4倍に増えているそうだ。コロナが少し落ち着きそうだが、また暑い夏かと思うと、今からため息がでそうである。

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 国の成長戦略会議が2日に開催され、成長戦略案を取りまとめたという。

 供給不足が顕在化する先端的な半導体の開発や立地支援、低消費電力のデータセンターの分散配置を行い、また、新型コロナス収束後も回復が鈍いとみられている飲食や宿泊、エンターテインメント業界などを対象に、業態転換や事業再構築を支援するという。

 また、政策の目玉でもある「脱炭素」は、効果が高い製品の生産設備への投資を促し、二酸化炭素の排出量に応じて企業などが負担する「カーボンプライシング」についても取り組むそうだ。

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(資料:内閣府「成長戦略会議 2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略(案)」

 

 感染症なら、対策すればある程度時間をおけば、効果を知ることができる。「脱炭素」は加速しても、将来の地球温暖化の抑制に役立つかもしれないが、直ぐには効果を実感することはなきない。まだまだ熱い夏との付き合いが続きそうだ。

 次の世代のための戦略になってしまうのかもしれないが、それを上手く防災などにも有効活用できれば、経済効果を含めて今の世代も役立つということなのだろう。

 

 

 小田原市が、自然再生エネルギーを活用し、災害時にも地域単独で電力を自給自足できる「地域マイクログリッド」の実証実験を始めたという。

 既存の電線網を活用し、導入コストを低減できるメリットがあり、全国で3例めの取り組みだそうだ。

www.kanaloco.jp

 神奈川新聞によれば、守屋小田原市長は「地域から変革を起こし、カーボンニュートラルを目指す」と意気込み、2030年までに再生エネルギーの導入量を現状の5倍に増やす目標を掲げているという。

 どんな立派な戦略も、企業や自治体が動いて目標の達成に向かう。ワクチン接種のように加速していけばいいのかもしれない。