Up Cycle Circular’s diary

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【恐いと感じようになった夏】欧州の大洪水、北海道で猛暑日

 

 欧州西部を襲った記録的な豪雨で河川が氾濫、洪水が各所で発生、16日時点でドイツ西部などで約1300人の安否が確認されていないといいます。水位の上昇が続き、一部地域で通信が途絶える中、ドイツとベルギー両国の死者は120人を超えたと報じられています。

jp.reuters.com

 ロイターによると、気象学者は、気候変動の影響でジェットストリームの流れが変わったために今回の豪雨が引き起こされたと指摘し、欧州委員会のフォンデアライエン委員長も、今回の洪水の規模を踏まえると気候変動が影響していることは明らかだとし、迅速に対応する必要があるとの考えを示したそうです。

 

 BBCが被害状況を伝えています。ベルギーのアレクサンダー・ドゥクロー首相が、「最終的な犠牲者の人数はまだ分からないが、この国の史上最も壊滅的な洪水になるかもしれない」と述べたといいます。ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、気候変動に断固として取り組む必要があると呼びかけているそうです。

ドイツでは捜索救助活動の支援に警官、兵士、救急隊員約1万5000人が派遣された。

村が丸ごと破壊された場所もあり、西部アールヴァイラー郡によると最大1300人の行方が分からなくなっている。 (出所:BBC

www.bbc.com

 ただただ驚くだけです。EUの気候変動対策がさらに厳格に、そして、スピードアップしていくことになるのでしょうか。

科学者はもう何年も前から、人為的な気候変動によって夏季の降雨と熱波はいっそう激しくなると警告してきた

英レディング大学のハナ・クローク教授(水文地質学)は、「洪水によって欧州各地で人が亡くなり建物が破壊される被害が出ているが、これは避けられたはずの悲劇だ。気象予報士は週の初めに警報を出していたが、深刻に受け止められず、準備は不十分だった」と述べた。

「北半球のほかの地域でも、記録的な熱波や森林火災で苦しんでいる。このことからも、気温の上がり続ける世界で今後いかに世界の気象が危険なものになるか、改めて気づくはずだ

科学者たち各国政府に対し、相次ぐ異常気象の原因となっている二酸化炭素の排出量を大幅に削減するのと同時に、これまで以上にさらに激しい異常気象に備えるべきだと呼びかけている。(出所:BBC) 

 地球の平均気温はすでに、産業革命以降1.2度上昇してしまいました。その結果が、世界各地で多発するようになった激甚災害ということなのでしょうか。

 

 梅雨が明けた国内各地では、35℃を超える猛暑日になるといいます。

「太平洋高気圧がもたらす強い日差しと上空の暖かい空気の影響で、今日18日(日)も早い時間から気温が急上昇しています」とウェザーニュースが伝えています。

 午前中で既に北日本や北海道道東で35℃を超えている.....

☆最高気温ランキング(11時20分まで)
1位 一関(岩手県)36.0 ℃
2位 生田原(北海道)35.7 ℃
3位 境野(北海道)35.6 ℃
4位 津別(北海道)35.5 ℃
4位 帯広(北海道)35.5 ℃
6位 佐呂間(北海道)35.2 ℃
7位 北上(岩手県)35.1 ℃

昇温の要因は上空の暖かい空気とフェーン現象です。 (出所:ウェザーニュース

 少しばかり、夏の暑さが恐いと感じるようにもなります。

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 科学者たちは、各国政府が温室効果ガスの排出量を大幅に削減しなければ、平均気温は上昇し続けるといいます。さて、それだけで十分なのだろうか。