Up Cycle Circular’s diary

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【デジタルと脱炭素】デジタル田園都市国家構想実現会議はじまる

 

 政府が今日にでも、経済対策を閣議決定するそうだ。財政支出が55.7兆円程度と過去最大規模に膨らむという。赤字国債の増発が避けられないといわれる。

 経済対策の財政支出には、家計や企業への給付や、マイナポイントの付与、原油高騰への対策のほか、「GoToキャンペーン」の継続などが盛り込まれているそうだ。一方で、脱炭素やデジタル化など新規案件が少ないという。

 

 

 コロナの感染状況が落ち着けば、自然に人流が増加する。これまでも繰り返し確認されてきたことだ。

都心オフィス街、戻る人出 出社率上昇?飲食店はGoToピーク並み:朝日新聞デジタル

もう東京都心のオフィス街にある飲食店では、「GoToイート」のピーク並みに客足が戻っているという。

 人命にかかわる感染症対策は十二分に施される必要があるのだろうけれども、人出に関して刺激することがいいことなのだろうか。自然の回復に委ねることはできないものなのか。

 一方、気候変動による異常気象が続くようになって、熱波が襲う夏には熱中症で多くの人が被害にあうようになっている。大雨が降れば、大規模な被害が発生することも稀ではなくなった。

 同じ人命でもあっても、感染症には手厚い手当てがされ、異常気象に関してはなおざりにされているように感じてしまう。55兆ものお金を使うならもっと違う使い道があるのではなかろうか。

 

 

 英国イングランドでも、毎年のように異常気象が発生し、それが原因で多くのサッカーの試合が中止になっているという。

 Footballistによれば、サッカー イングランド4部に所属するカーライル・ユナイテッドの本拠地ブラントン・パークは、たびたび大雨で川が氾濫し、スタジアムが水没しているという。気候学者によれば、イングランド北部では大雨が降る確率が、気候変動によって59%も上昇しているとそうだ。

プレミアリーグ沈没? 異常気象が英国フットボールに与える影響 | footballista | フットボリスタ

 クラブハウスが被害にあえば、改修が必要になり、その費用もばかにならない。そのための保険料も値上がりになり、経営を圧迫する。スタジアムを移転しようにも、洪水が発生しやすい土地を売却することが難しくなる。

 これはイギリスの例だが、日本でも同じことが起こっても不思議ではない。

デジタル田園都市国家構想

「デジタル田園都市国家構想」が動き出しているようだ。

 産経新聞によれば、総務省分として、1311億円超を令和3年度補正予算案に計上する方針を固めたという。

〈独自〉デジタル田園都市に1311億超 総務省補正予算案 - 産経ニュース

総務省分として、東京圏以外のデータセンターや海底ケーブルなどのデジタルインフラ整備を支援する事業(約500億円)などを盛り込んだ。

さらに政府はマイナンバーカード保有者らに最大2万円分のポイントを付与する事業について詰めの調整を行っており、総事業額はさらに膨らむ見通しだ。 (出所:産経新聞

 政府は何でもばらまくことが好きなように感じてしまう。

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(資料:内閣府

「デジタル田園都市国家構想実現会議」が11月11日に開催されたそうだ。

「デジタル田園都市国家構想」起動 テレワーク、ドローン宅配、自動配送などを後押し - BCN+R

API連携/統合ID連携は、行政手続きに限らない、さまざまな生活シーンでの「マイナポータル連携」をイメージしていると思われる。マイナポータル連携に欠かせない、マイナンバーカードの普及率と、今後の同会議・関連会議が打ち出す方針に注目だ。(引用:BCN+R)

 多少前進はあるのかもしれないが、また前の成長戦略に舞い戻った感が否めない。ひとつの理想としてはあっていいことなのかもしれない。ただこれまでうまくいっていたのだろうか。同じ轍を踏まないための分配政策とばらまきなのだろうか。

 国際公約となった「カーボンニュートラル」のお題目があって、このデジタル施策があるべきのような気がする。地球環境が壊れてしまったら、デジタルで暮らしを支えることはできない。ただ、デジタルは脱炭素を含め変動対策に有効活用できるはずである。