Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

もっと賢く、無駄使いに気づけば

 

 資産形成のコツは、無断支出を止めて、その分を投資に回すべきと、厚切りジェイソンさんが言っているそうだ。正論なのかもしれない。個人ばかりでなく、国も企業にも共通していえることではなかろうか。

 欧米では景気が回復に向かいインフレが進み、金融を引き締める。一方、国内はいまだ金融緩和を続けて、お金が回りやすいようにしているが、一向に景気は回復しない。普通に考えれば、お金の使い方を間違えている、無駄使いをしていることではなかろうか。

 

 

 宇宙関連ビジネスがさかんになり、月面ビジネスも始まるという。月には資源があり、月の資源開発を目指す企業もあるそうだ。未来を感じ、胸躍るものもあるが、月の資源が利用できるようになるのはいつなのだろうか。

 足元では、地政学リスクが高まり、品不足の危惧から資源価格が高騰している。もしかしたら、唯一好調な日本の輸出産業にも影響するかもしれない。可及的速やかな手当が必要なのだろう。それとも対策をせずに高騰を受け入れざるを得ないのだろうか。

 未来のワクワクする技術には、リスクマネーが集まる。そういうものなのかもしれないが、そればかりでは足元の社会課題は解説されそうにもない。

 自然は連続性があって、突如の飛躍などないのが原則。飛躍の前には前段階があって周到な準備がある。

 環境省が「炭素中立型経済社会変革に向けた中間整理」をまとめた。

環境省_中央環境審議会地球環境部会・総合政策部会炭素中立型経済社会変革小委員会(第5回)議事次第・配付資料

 それによると、日本をベースメタルやレアメタルなどの国際的なリサイクル拠点にする方針という。

 世界的に鉱物資源等の需給逼迫や価格高騰、更には供給途絶リスクが顕在化している。

カーボンニュートラルの実現のために必要不可欠なベースメタルやレアメタルの需要が高まっていく中において、我が国の産業競争力の確保や経済安全保障の観点から、資源循環を確保・強化していくことが重要。(出所:環境省

 ここ最近の国際情勢からすれば、ごもっとなことなのだろう。

 都市鉱山を活用し、資源回収拠点作りを進め、国内での金属資源循環の取組を強化するという。国内の優れた精錬技術等を活用し、国際的な資源循環ネットワークを構築することで、国外の廃電子機器から金属資源を回収・リサイクルする流れを確立し、トレーサビリティの確保も図り、金属のリサイクル原料の処理量を2030年度までに倍増を目指すべきとする。

炭素中立型の経済社会変革に向けて(中間整理)~ 脱炭素で我が国の競争力強化を ~

 この他にも、炭素中立型の経済社会に向けた資源循環の今後の取組の方向性として、廃プラスチックスや廃油の利用をあげるほか、バイオマス廃棄物の活用もあげる。 

 また、「自然資本は経済社会の基盤であり、多様な生物が繋がりあう生物多様性が確保された自然資本は、多くの炭素を固定し、気候変動への適応力の源」と指摘し、ブルーカーボンを含む吸収源を強化し、2030年までのGHG温室効果ガス削減目標に貢献するとともに、質の高い経済成長を実現するという。

 環境省は、脱炭素で競争力強化という。

 足元でも求められる技術であろうし、持続可能な未来に向けても安心の糧になるのではなかろうか。過剰意識に陥らず、もう少し素直にワクワクしてよさそうな気がする。これまでのしきたりに執着していたら、何も変わらない。リスクマネーにももう少し意識の変化があればいいのかもしれない。

 

 

日本経済の活力は低下し、国内需要は低迷したままといわれる。将来不安に根差し、消費が低迷しているなら、生半可な経済対策を続けても結果は同じで、効果はないのだろう。それでは金の無駄遣いではなかろうか。

 それは企業のマーケティング活動にも言えることもかもしれない。尖って過激になるばかりがもてはやされて、規範を外れるようなPR活動しかできないのであれば、そこに多量にお金を費やしてもムダではなかろうか。資金を必要とし、成長の余地、持続性が見込めるものは多々あるのではなかろうか。