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終わりそうにない値上げラッシュ、今夏の電力需給逼迫懸念、資源小国日本の宿命か

 

 長く続くコロナ渦もそろそろ収束かと意識し始めると、また新たな禍、ロシア禍がやって来たように思えてなりません。エネルギーは高騰を続け、食料品も例外ではありません。

アングル:かき揚げそばが映す世界経済、庶民の味にインフレ圧力 | ロイター

 日本の食文化を代表するそば、その一杯はインフレに直面する世界経済の今を凝縮していると、ロイターがいいます。

 とりわけ安さが売りの立ち食いそばは原材料の多くを輸入に依存しているといい、すでに値上げに踏み切ったチェーン店もあるそうです。

「ロシア」、「円安」という要因が加わり、一段のコスト上昇圧力を受けている。

関係者の間では「いつでも気軽に食べられるものではなくなってしまうかもしれない」(製粉大手)との危機感が広がる。(出所:ロイター)

 ソバの実、食用油、小麦粉、かき揚げソバに欠かせない食材が高騰しています。とりわけソバの実の輸入はロシアからが一番多いそうです。それまでは中国からの輸入に頼っていたが、中国がソバからトウモロコシへ転作した影響もあり、ここ5年で6割超で上昇したといいます。

 

 

 ならば国産を増やせばといいのではないかと思いきや、肥料の国際価格が昨年1月比で3.2~4.8倍高騰しているといいます。

肥料価格が高騰 食品価格に波及も - 産経ニュース

全国農業協同組合連合会JA全農)はロシア産の輸入分を全面的に他国産に切り替えるなど調達先を見直しているが、農産物の収穫量を左右する肥料価格の上昇は食料の安定供給も脅かしかねない。(出所:産経新聞

 国際的な肥料原料確保の動きは争奪戦の様相を呈し始めており、肥料高は長引く可能性があるといいます。

 それに加えて、農機具を動かす燃料価格も高騰しています。「農産物は価格転嫁が難しく農家の所得減になり、生産をやめる農家が出かねない」との声もあるそうです。

 今年3月、雪が降るような寒さとなった22日、はじめて東京電力管内に「電力需給逼迫警報」が出されました。節電効果もあって停電には至りませんでしたが、今夏も再び同じような事態になりかねないといいます。

 

 

東京都は、電力逼迫が懸念される夏場にむけ、新たなキャンペーンを始めたそうです。

 その名は「HTT」、電力を「減らす(H)」「創る(T)」「蓄める(T)」、三つの切り口で家庭や企業の対策を促すものだそうです。

夏の電力需給逼迫備え…東京都が「HTT」呼びかけ|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社

 ニュースイッチによれば、節電や省エネ性能に優れた機器への買い替えのほか、電気自動車(EV)や太陽光発電設備、蓄電池の導入促進に力点を置いているといいます。

 都庁舎で4月29日開催されたイベントでは、ウクライナ危機でエネルギーの安定調達が危機に瀕している実情に言及し、「今、夏の電気の供給も厳しい、ましてや冬もと」 と小池知事は危機感をあらわにしたといいます。また都庁内では「小池知事がコロナ以上に心配している」との声もあるそうです。

 資源小国「日本」ということを意識せざるを得ません。自国内でサプライチェーンを完結させることもままならず、リスクは増すばかりではないでしょうか。ロシア禍がまた将来不安を煽っているように感じます。

 

 

  そんな中でも、朗報はあるものです。再生可能エネルギー由来の電気が火力発電でつくる電気より安くなる状態が定着してきたといいます。3月にはメガソーラー大規模太陽光発電所の電気の落札価格が1キロワット時当たり9.99円と初めて10円を割り、火力発電の半分以下になったといいます。

太陽光の電気落札価格、火力の半分以下 再エネに追い風: 日本経済新聞

 再生エネ電気の価格競争力が上がれば需要をさらに喚起する効果を見込めるが、主力電源にするには課題も多いと日本経済新聞は指摘します。

 現下の状況では、火力発電の燃料価格が下がることは期待できないのではないでしょう。可及的速やかな課題解決が求められていそうです。智慧の使いどころです。

 

「参考文書」

2022年5月から値上げするものは? コカ・コーラ、Amazon Musicなど一覧でチェック! | マイナビニュース

小池知事が“コロナ”より心配なコト 超多忙でも、わざわざ視察した「太陽電池」の実力

なぜ電力需給ひっ迫 警報発令の遅れ 供給力低下や送配電網など課題も | NHK