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暗号資産を批判するビルゲイツ、優先すべきは社会課題の解決と言いたいのか

 

 マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏が暗号資産(仮想通貨)や非代替性トークン NFTについて批判しているといいます。

 CNNによると、ゲイツ氏は人気NFTの「ボアード・エイプ」について、「高価なサルのデジタル画像」が「世界を大いに改善する」と冗談を述べたといいます。

CNN.co.jp : ビル・ゲイツ氏、暗号資産とNFTは「でたらめ」 - (1/2)

デジタル資産のトレンドは「100%馬鹿な理論に基づいている」と述べ、人々が喜んでそれらを高値で取引する限り、投資家は無価値または過剰評価された資産でもうけることができるとの考えを示した。(出所:CNN)

 ゲイツ氏は昔ながらの投資を好むそうです。「生産物を持つ農場、あるいは製品を作る会社のような資産クラスになじみがある」と述べているそうです。

 こうしたことは、人々のために直接役立つ価値ある行為ということなのでしょうか。また、それが社会課題解決にも役立つということなのかもしれません。

 

 

 コンピュータの登場で社会が大きく変化したことは否めません。そして、今なおその進化は続き、そうした中から、暗号資産が生まれたのかもしれません。「コンピューティング」がこの先もテクノロジー開発は続くのでしょうが、いつまでもそれが中心をなすということではないのかもしれません。

 今目の前に気候変動の問題があり、また、健康はいつでも人々の関心事です。現実に新型コロナのパンデミックが発生し、今またサル痘や子どもの急性肝炎のことが話題になっています。こうしたことを「コンピューティング」は解決できるかといえば、助けにはなるかもしれませんが、不十分と言わざるを得ません。

 こうしたことからでしょうか、以前からヘルスケアやバイオに注目が集まるようになっていました。

 米アップルもいち早くそうしたトレンドを理解していたようです。アップルウォッチは医療機器に認定され、様々な機能が追加となって、そこから得られるデータをもとに研究が始まり、また、それが次の機能開発にもつながっていくようです。

アップルの「ヘルスケア」は科学ととも進化する 幹部が語るWWDC発表の新機能 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

「コンピューティング」がアップルの基盤としてあり続けるのでしょうが、ヘルスケアが今後のアップルのメインの一部になっているかもしれません。

 

 

 一方、ゲノム編集や遺伝子組み換え技術、細胞に微生物など生命活動に関わる物質などを対象とした「バイオテクノロジー」は、医療や創薬、農業、食品、エネルギーなどさまざまな分野に応用でき、気候変動やSDGs、ヘルスケアにおいても欠かすことのできない技術です。

二酸化炭素からステーキ? 代替タンパク質、驚愕の最新事情 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

 日本においても、ミドリムシを使ってユーグレナ社がバイオ燃料や食物の研究を行い事業化を進めています。スパイバーは人工タンパク質から繊維を作り、アパレル業界での応用が期待されています。

 スタートアップを含め、多くの企業がこうした分野に新規事業としてチャレンジしています。

「従来のタンパク源にとどまらない代替食品が不可欠になる」

現在の予測では、人類が過去8000年間で生産した以上の食料を今後40年間で生産しなければ、世界人口を養えない。(出所:Forbes)

 デジタルだけが国の成長を支えるものではないのでしょう。デジタル化で対応しなければならないことも多々あるのでしょうが、それよりも解決しなければならない社会課題があるのではないでしょうか。

 

「参考文書」

生命が持つ力を技術に応用する【バイオテクノロジー】 世界が注目する大学発ベンチャーにも期待|スタディラボ

 

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