Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

ユニクロが欧州でリペアやリメイクサービスを開始、よき習慣が目標を達成に近づけるのか

 

 国政が混乱し、様々な事案が解決されずに放置されるのではないかと危惧します。脱炭素もそのひとつではないでしょうか。

「COP27」国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議がエジプトで11月に開催されます。その準備はどうなっているのでしょうか。

 国際情勢の変化はあれ、気候変動対策の根幹である脱炭素の重要性は揺るがないとし、参加各国が再確認する場にしなければならないといいます。また国際協調も欠かせず、化石燃料への依存度が高い新興国、途上国などが、脱炭素に取り組めるよう支援することも重要との指摘もあります。

社説:エネルギーと気候危機 揺るがぬ脱炭素の重要性 | 毎日新聞

人々の暮らしを守るためにエネルギーを確保しつつ、中長期的には脱炭素化を目指す。日本を含む先進国には、明確な方針を示すことが求められている。(出所:毎日新聞

 再生可能エネルギーのさらなる導入、建物の断熱性向上などは避け得ず、速やかに推進していくことが求められているはずですが、岸田首相は、原発の新増設の検討を指示し、原発依存へ逆戻りしようとしています。原発を新たに建設したとしても、10年以上の時間と巨費を要し、電力逼迫の解消に直ぐに貢献できるわけではありません。

 

 

 国のカーボンニュートラルが目指すと宣言したにもかかわらず、政権が変わると、一歩も二歩も後退したようです。一方、先駆的な企業は取り組みを加速させています。

 ユニクロが9月8日、ロンドンのリージェントストリートにある旗艦店に、「RE.UNIQLO STUDIO」をオープンさせ、服を大切に着続けるためのリペアと、新たなアイテムにリメイクするサービスを始めたといいます。

ユニクロ、ロンドン旗艦店に「RE.UNIQLO STUDIO」 リペアサービス等拡充 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

 向こう1年で英国各地の店舗に広げていくほか、年内に英国以外の欧州の複数店舗でもオープンさせる計画といいます。

(画像:ファーストリテイリング

 十分ではないのかもしれませんが、服を長く着続けることで多少は脱炭素に貢献できるはずです。

 

 

 NIKE(ナイキ)は、新たなテキスタイル制作技術として「Nike Forward(ナイキ フォワード)」を発表しました。

 ナイキの包括的な環境の取り組み「Move to Zero」の一環で、ナイキが使用している従来のニットと比較すると二酸化炭素排出量を平均で75%削減できるといいます。

ナイキが新たな素材制作技術「フォワード」開発、二酸化炭素排出量を75%削減

ナイキ フォワードでは、ニードルパンチの機械にアレンジを加えることで、繊維を重ねて絡み合わせてニットでも布帛でもない複数の繊維のマイクロレイヤーによる生地を生成。糸にするための撚る・編むといった工程が必要ないため、短時間で製造でき、エネルギー使用量を大幅に抑えることを可能にした。(出所:FASHIONSNAP.COM)

 FASHIONSNAP.COMによると、デザインは素材本来の特徴を活かすことを意識し、縫い目を最小限に抑え、パーツの数を減らし、また、染色を行わず、素材そのままのカラーで製作することで、水の使用量を大幅に削減したといいます。

 9月17日からNIKEアプリなどに加え、一部の取り扱い専門店で販売するそうです。

 

 

 新しい技術を用いた原発の新設を進めればやってる感はあるのかもしれませんが、それに長い時間を要してしまうであれば、2030年の排出量削減目標に貢献することはありません。優先順位の見誤りは、混乱の元で、目標の達成を遠ざけるだけです。

 良き習慣が身につけば、ことは自然と良い方向に向かい目標が達成できるのでしょう。それは己個人の功績に気をとられていてはならないということでもあるのではないでしょうか。

 

「参考文書」

英国ロンドンのリージェントストリート店にRE.UNIQLO STUDIOをオープン LifeWearをより長く愛用いただくためのリペア・リメイクサービス、ケア用品を提供 | FAST RETAILING CO., LTD.

Nike Forward。 Move To Zeroへ。. Nike 日本